「1人で」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#36】

「1人で旅行に行く」「1人で買い物する」など、「1人で」という表現は日常会話で頻繁に使いますよね。
しかし、英語には複数の表現があり、それぞれが異なるニュアンスや文脈で使われます。これらの違いを理解することで、英語表現をより豊かにすることができます。今回は、英検®1級を持つプロの視点から、3つのフレーズを詳しく解説します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・メディア会社で役職経験
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
alone
aloneは、「単独で」「誰とも一緒にいない」という状態を表現する形容詞です。孤独感や寂しさを伴うこともありますが、単に「一人でいる」という事実を客観的に述べる際にも使われます。
【例文1】 I like to travel alone. 一人で旅行に行くのが好きです。 |
【例文2】 She felt alone in the big city. 彼女は大きな街で孤独を感じた。 |
By oneself
「自分で」「独力で」という意味で、他人の助けを借りずに何かを行うことを表します。myselfをyourself、himselfなど、主語に合わせて変えることで、誰が一人で行動しているのかを示します。by myselfは「一人で何かを成し遂げる」という行為に焦点を当てます。
【例文1】 I built this bookshelf by myself. この本棚は自分で組み立てました。 |
【例文2】 He learned to play the guitar by himself. 彼は独学でギターを弾けるようになりました。 |
On one’s own
On one’s ownは、by oneselfと似ていますがより独立したニュアンスを強調する表現です。one’sの部分は、myやhis、herなどの所有格が入ります。特に、自分の力で物事を進めている状況で使われます。
【例文1】 She moved to a new city and started a business all on her own. 彼女は新しい街に移り、すべて自分の力でビジネスを始めた。 |
【例文2】 I have to handle this project on my own. このプロジェクトは一人で進めなければなりません。 |
表現の幅を広げる一言
今回は「1人で」を表現する3つのフレーズをご紹介しました。aloneは物理的な状態を、by oneselfは独力で何かを成し遂げることを、そしてon one’s ownは自立した行動を、それぞれ表現します。ぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。