「直前で」は英語で?5つの言い方を例文付きでプロ講師が解説【今日のフレーズ#101】

「会議の直前で資料を修正した」「出発の直前でキャンセルになった」など、日本語の「直前で」は時間的な切迫感を伝えるのにとても便利な言葉ですよね。しかし、これを英語で表現しようとすると、迷ってしまうことはありませんか?この記事では、5つの代表的な英語表現を、例文とともに分かりやすく解説します。

■この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。
「直前で」を表す英語表現
「直前で」を意味する英語表現はいくつかあり、その時間的な距離や切迫感によって使い分けられます。ここでは、日常会話からビジネスシーンまで役立つ5つの便利な英語表現を、例文を交えて分かりやすく解説します。
「直前で」を表す英語① just before
「just before」は、「ちょうど〜の前」という意味で、日常会話で幅広く使われている一般的な英語表現です。
【例文1】 The store closed its doors just before we arrived. (私たちが着く直前に店は閉まった。) |
【例文2】 He looked very nervous just before his presentation. (彼はプレゼンテーションの直前はとても緊張しているように見えた。) |
「直前で」を表す英語② right before
「right before」は、「まさにその直前」「~の寸前」というニュアンスを強調する表現です。just beforeよりも、さらに時間的な近さが伝わります。
【例文1】 The rain stopped right before the marathon started. (マラソンが始まるまさに直前で雨が止んだ。) |
【例文2】 She sent the email right before she left the office. (彼女はオフィスを出る直前にメールを送った。) |
「直前で」を表す英語③ at the last minute
「at the last minute」は、「土壇場で」「ギリギリになって」というニュアンスで、時間的な余裕がない状況で物事が決定されたりする場合によく使われる英語フレーズです。
【例文1】 Our client cancelled the contract at the last minute. (クライアントは土壇場で契約をキャンセルした。) |
【例文2】 It was a last-minute decision to go out for dinner tonight. (今夜外食に行くのは直前になって決めたことだった。) |
「直前で」を表す英語④ on short notice
「on short notice」は、「間際になって」「急な連絡で」というニュアンスで、準備する時間がない状況や急な依頼があった場合などに使われる英語表現です。ビジネスシーンでもよく使います。
【例文1】 I apologize for contacting you on such short notice. (直前のご連絡になり、申し訳ございません。) |
【例文2】 The meeting was arranged on short notice. (会議は直前で設定されました。) |
「直前で」を表す英語⑤ on the brink of
「on the brink of」は、「〜の瀬戸際で」というニュアンスで、特に大きな変化や危機の直前を表すときに使います。
【例文1】 She halted the project on the brink of completion. (彼女はプロジェクトを完成直前で止めた) |
【例文2】 The company was on the brink of bankruptcy. (その会社は倒産の直前でした。) |
「直前で」を表す英語はさまざま
今回は「直前で」を意味する5つの英語表現と、それぞれのニュアンス、そして例文をご紹介しました。ぜひ例文を参考に、実際の会話で使ってみてくださいね。毎日コツコツと学習を続け、ぜひ英語習得を一緒に頑張りましょう!
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