TOEIC®対策にも!シャドーイングのやり方4STEP|自宅で英語学習
「シャドーイングをやってみたけど難しすぎて続かない…」と挫折してしまう初心者も多いはず。しかし、私は「ディクテーションの後にシャドーイングを取り入れる」ようにしてから、学習が続くようになりました。その結果、当時TOEIC470の英語初心者だった私でも、シャドーイングを続けることで、TOEIC900を突破することができました。
そもそもシャドーイングって意味あるの?
シャドーイングでは、音声をすべて聞き取れるようにするためリスニング力が上がったり、ネイティブと同じスピードや抑揚をまねて話すためスピーキングの上達にもなります。プロの通訳も取り入れているような学習法で、難易度はかなり高いです。しかし、初心者でも、適した教材を選び、まずは簡単な方法で続けることで、同じような効果が得られます。
最初は慣れずに難しく、なかなか進まないということがほとんどですが、それでも継続していけば効果を実感できるようになります。似ている学習法にディクテーションもあるので、そちらも興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。
シャドーイングに適した教材
本来のシャドーイングでは、ある程度長さのある会話やスピーチを教材として使いますが、初心者には難しくて挫折する原因となってしまうので、短い文が載っている教材をおすすめします。また、音声を正しく聞き取れているか確認するために、必ずスクリプト(読み上げられているセリフ)が書いてある教材を選びましょう。
私の生徒さんにもお勧めしている教材は、「TOEIC公式問題集」です。TOEICと聞くと難しそうですが、実際に使うのはリスニングのPART2のみです。
PART2では、短い質問文が流れ、その後3つの選択肢の音声が流れるので、最も適切なものを選びます。PART2は、全部で25問出題されるので、質問文と選択肢を合わせて100の文をシャドーイングの練習に使えることになります。
初心者向けシャドーイングのやり方
私の生徒さんには、シャドーイングをリスニング学習に取り入れるときは、ディクテーションの後にやるように勧めています。なぜなら、初めて聞く文を最初からシャドーイングするのはかなり難しく、挫折する原因になってしまうからです。最初にディクテーションをすることで、読み上げられる音声を聞き取れるようにしてから、シャドーイングでさらにリスニング力とスピーキング力に磨きをかけます。
STEP1 ディクテーション
ディクテーションとは、聞こえた単語(音)を書きとるという学習法です。これを行うだけでもリスニング力UPが期待できます。まずは、スクリプトを見ずに、聞き取れた音声を紙に書いてみましょう。音声は何回聞いてもOKです。また、スペルがわからなければ、カタカナでも大丈夫です。
STEP2 答え合わせ
聞き取れなかったところや間違えているところがないかを確認しましょう。知らなかった単語の意味は調べ、発音もチェックしてください。正しい発音を知っておかなければ、聞き取ることができません。
STEP3 音声を確認
音声を聞いて、スクリプトの通りに読まれていることを確認しましょう。ここでは、特に発音に注意して聞きます。
例えば、
I have a dog.という文は、単語ごとにみると、
「アイ」「ハブ」「ア」「ドッグ」という発音になりますが、文になると、
「アイ」「ハバ」「ドッグ」というように、音がつながって聞こえることがあります。これは、リンキングという現象で、ネイティブの会話では頻繫にあります。そのため、単語そのものの発音だけでなく、文になったときにどのように読まれるかを把握しておくと良いと思います。
他にも、It was hot yesterday.という文は、単語ごとにみると、
「イット」「ワズ」「ホット」「イェスタデイ」という発音になりますが、文になると、
「イッ」「ワズ」「ホッ」「イェスタデイ」のように聞こえます。これは、リダクションという現象で、「t」の音などが消えて聞こえることです。「t」などの音はかなり小さな声で言われていたり、発音されてなかったりするため、リスニングを難しく感じてしまう原因の一つとなっています。しかし、こういった現象が起こることは普通で、それがネイティブの日常会話なので、英語力向上のためには把握しておいた方が良いです。
STEP4 シャドーイング
スクリプトを見ず、聞こえた音声の後に続いて、自分でも声に出してみましょう。この時、ネイティブのスピードや抑揚を真似て言うことで、スピーキング力UPも期待できます。
シャドーイングは難しいけど効果抜群
シャドーイングは、実際にやってみると、難易度が高く続けるのが難しいことを感じられると思います。しかし、その分効果があり、継続することでリスニング力とスピーキング力の向上を期待できます。
初心者は、ディクテーションを最初に行い、読まれている文を明確にすることで、シャドーイングを取り入れやすくなります。この学習法は、英検やTOEICなどの試験対策にも有効で、この勉強法を取り入れた私の生徒さんは、みなさん英検に合格したり、TOEICの点数をあげたりしています。
10~15分程でできる学習法なので、短い時間でも継続的に行うことが大切です。ぜひ、今回紹介した教材や学習法を取り入れてみてください。
この記事があなたの英語力UPにつながれば幸いです。
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