英検®準1級ライティングで「思いつかない」を克服する方法|英会話講師が徹底解説

英検®準1級ライティングの英作文で、「どんなことを書けばいいのか思いつかない…」と悩んだことはありませんか?この悩みは、多くの受験生が抱える共通の課題です。しかし、正しい方法で対策すれば、必ず克服できます。この記事では、英検®準1級ライティングで高得点を取るための具体的な方法と、よくある悩み「思いつかない」を解決するヒントを紹介します。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925

・現役英会話講師として300人以上に指導

・翻訳家としても活動

・1児の母

・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

英検®準1級ライティングで「思いつかない」のはなぜ?

まず、「思いつかない」原因を理解することが重要です。多くの場合、以下のような理由が考えられます。

  • トピックに馴染みがない
    準1級では、社会問題や環境問題、教育など幅広いテーマが出題されます。こういったトピックに日頃から触れていない場合、意見を持つのが難しくなるでしょう。
  • 意見を整理できない
    英語で書く以前に、自分の意見を頭の中で整理することができていないケースもあります。主張したいポイントが多すぎたり、逆に少なすぎて論点が定まらないという状況です。
  • 練習不足
    単純に、質問文を読んでそれに対する理由を2つ考えるという練習が不足している場合があります。英検®のライティングの答え方にはある程度のパターンがあり、何度も練習することで理由を書くコツをつかんでいくことができます。
  • 経験から理由を考えようとしている
    自分の経験から理由を考えようとしていませんか?経験だけに頼ってしまうと、体験したことないことについては何も述べることができません。

「思いつかない」を克服するための学習方法

まず、英検®準1級のライティングに書く理由が「思いつかない」となってしまう原因の一つとして、質問文を読んでそれに対する理由を2つ考えるという練習が不足しているということが考えられます。では、具体的にどのような練習が必要なのか、見ていきましょう。

少なくとも30個は練習する

英作文の問題を30個程練習しましょう。たくさん練習していくと、自分の中で理由のパターンが見えてきます。また、ひとつの英作文で使えた理由が他の英作文でも使えるということはよくあります。

もちろん、実際に英作文を書いてみることが一番大切ですが、時には「理由を出す練習」として「質問文を見る→理由を2つ言う」といった瞬発力トレーニングをしてみるのも良いでしょう。

先生と一緒に考える

どうしても理由を考えるのが難しい場合は、プロに頼ってみましょう。オンライン英会話などを活用して、「英作文の理由を考えるコツを教えてください」とお願いしてみましょう。

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「思いつかない」を克服する!理由を考えるコツ

英作文を解くときは、理由を考える時間を短縮することで実際に英文を書くことに多くの時間を使えます。ここでは、理由を考えるコツについて見てみましょう。

自分の意見を決めておく

本番では賛成・反対を決める時間ももったいないので、あらかじめ「こういう問題がきたら、こっちの立場で答える」とスタンスを決めておくと良いでしょう。理由についても「値段(コスト)の安さについて言おう」、「時間を節約できることについて言おう」などある程度イメージしておくと良いです。

数多くの質問文に対して理由を考えるトレーニングをしていくと、だんだんと自分の中のパターンが見えてきます。勉強の始めから立場や理由を決めてしまうことに時間をかけるのではなく、まずは、ある程度の演習量をこなすことを優先させましょう。

一般的なメリット・デメリットを書き出す

まずはそのテーマに関する一般的なメリットとデメリットを書き出してみましょう。英検®は「英語力」のテストであり、英作文には、ありきたりな理由を書けば充分です。珍しい理由やすごくこだわった理由について書くのが難しいうえ、読み手にも伝わりにくい可能性があるため、一般的な考え方を書きましょう。

例えば「科学技術(テクノロジー)が生活を便利にするか?」というテーマなら「AIの活用で仕事が効率化される」「料理や掃除といった家事の時間を短縮できる」といったポジティブな点と、「スマートフォンへの依存が増える」「個人のプライバシーが侵害される可能性がある」といったネガティブな点が考えられます。これらは、科学技術に対してよく聞く意見であり、英作文を書くうえで説得力のある理由として使うことができます。

理由の要点から述べる

理由を思いついたけど、一文だけで終わってしまう…ということはありませんか?理由を書くときは、「理由の要点」を書いてから「補足や具体例」を書くように意識してみるとスラスラ書けることが多いです。

例えば、Do you think convenience stores are a good place to buy food? (コンビニは食べ物を買うのに良い場所か?)という質問に対して理由を考えるときは次のようにします。

People can buy many kinds of food in convenience stores.(コンビニではたくさんの種類の食べ物を買うことができる。)
→For example, they can buy fruits, vegetables, sandwiches, lunch boxes, and snacks.(例えば、フルーツや野菜、サンドイッチ、弁当、お菓子を買うことができます。)

このように、「たくさんの種類の食べ物を買える」という要点を述べてから、「具体例にどんな種類の食べ物を買えるか」というように後に続く文で補足します。これを「コンビニでは、フルーツや野菜、サンドイッチ、弁当、お菓子を買うことができます。」のように具体例から述べてしまうと、何が言いたいのか伝わりづらいですし、ここから理論を展開するのも難しく「これ以上書けない」といった事態に陥ってしまいます。

根拠を具体的に言えるようにする

自分の意見を決めたら、裏付ける具体的な例や事実で補足する必要があります。自分の経験談だけでなく、統計や専門家の意見を交えられるとより説得力のある文になります。例えば、「ある調査ではスマートフォンで勉強する子どもは80%いた」などといったことを述べるとより効果的でしょう。

英検®の採点では、「本当にある調査ではスマートフォンで勉強する子どもは80%いたのか」といったことが調べられることはありません。そのため、大まかな数値を覚えておけば良いし、実際には「80%」のものを本番で「75%」と書いても全く支障はありません。

反対意見と組み合わせる

これは少し高度なテクニックですが、反対側の意見を持ち出してきて、それに対する反論を述べることで、自分の意見を補強することにつながります。例えば、「子どもがスマートフォンを持つことに賛成か反対か」という問題文に対する理由として、賛成側の立場であるなら「スマホゲームばかりにのめり込み、勉強の妨げになると言う人もいるが、」と反対意見を用いて、「利用制限を設定すれば良い」や「親と同じ部屋で使えば良い」といった切り返しをすることで、より説得力のある文になります。

さらに点数UPを狙うコツ

理由が書けるようになったら英作文の質を上げることに力を入れていきましょう。

構成は正しいか

英作文の構成は毎回同じです。これをできていない人は意外といるので、しっかりと確認しておきましょう。

英検®準1級のライティングでは「結論→理由①→理由②→結論」という流れで書きます。

  • 結論:まず自分の立場をはっきりさせます。I think it is good idea that ~(質問文から写した文).などのように始めます。
  • 理由①:一つ目の理由を述べます。
  • 理由②:二つ目の理由を述べます。一つ目の理由と似ていると、理由が重複していると判断されてしまうので、明らかに異なる理由を書くことをおすすめします。
  • 結論:From these two reasons, I believe that it is a good idea that ~(質問文から写した文).などのように述べます。ほとんど最初の結論の繰り返しとなります。

多様な表現を使う

英作文では同じ単語や表現を繰り返し使用すると質の低い文と見なされてしまうことがあります。反対に言い換えができている作文は表現力に長けていると良い評価をもらえるでしょう。例えば、文中で”people”ばかり使ってしまっている場合は、テーマによっては”workers”や”students”、”children”に言い換えるなど、簡単にできそうなところから実践してみましょう。

一度はプロに見てもらおう

書いた英作文は必ず第三者に見てもらいましょう。従来型のテストを受験する予定の人は手書きで練習し、字の読みやすさや解答用紙の使い方もチェックしてもらうと安心です。今は、オンライン英会話を使って気軽に添削してもらうことができるため、どんどん活用していきましょう。

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※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。