中学3年生は英検®2級に合格できる?合格率や対策のための勉強法も解説!

中学3年生でも英検®2級合格は可能?合格率や効果的な勉強法、合格後のメリットまで、年間300人を指導する英検®1級講師が詳しく解説します。

この記事を書いた人

純ジャパながら独学で英検®1級TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。

英検®2級の試験概要

英検®2級の試験には、筆記、リスニング、そして面接があります。

【筆記試験 (85分)】

  • 大問1 短文の語句空所補充(17問)
  • 大問2 長文の語句空所補充(6問)
  • 大問3 長文の内容一致選択(8問)
  • 大問4 英作文(要約問題)(1問)
  • 大問5 英作文(意見論述問題)(1問)

【リスニングテスト(約25分)】

  • 第1部 会話の内容一致選択(15問)
  • 第2部 文の内容一致選択(15問)

【面接(スピーキングテスト)(約7分)】

  • 1 パッセージの音読(1問)
  • 2 パッセージに関する質問(1問)
  • 3 イラストのストーリー展開(1問)
  • 4 自分の意見を述べる質問(2問)

中学3年生でも合格できる?

英検®2級は高校卒業程度のレベルと言われていますが、しっかりと対策すれば中学3年生でも十分に合格可能です。英検®は、生まれ持った頭の良さを問う試験ではありません。純粋な英語力が試される試験であり、練習した分だけ力がつきます。正しい方法で勉強すれば、誰でも合格できるチャンスがあります。

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中学3年生で英検®2級に合格するメリット

中学3年生で英検®2級に合格すると、さまざまなメリットがあります。まず、高校入試や大学入試で有利になり、英語の能力をアピールできます。また、留学を目指している人にとっては、英語力の証明として利用できます。さらに、高校卒業程度の英語力が身につくため、高校入学後の英語の授業が簡単に感じられるかもしれません。

中学生の合格率は?

英検®は2015年以降、合格率を公表していません。それ以前のデータにはなりますが、中学生の受験者のうち、およそ25%の人が合格しています。この数字からも、しっかり勉強すれば合格できることがわかると思います。

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中学3年生がすべき英検®2級対策

英検®2級は高校卒業程度の英語力が求められており、中学3年生が受験する場合は、学校で習っていない範囲も学習する必要があります。

英検®2級受験の前提条件

英検®2級を受験するにあたって、まずは準2級に合格しているか、もしくは中学英語が完璧で、高校英語の知識も少しある状態が理想です。これらの前提ができていない場合、2級合格はかなり厳しくなります。まずはそれ以前の学習をしっかり固めましょう。

英検®2級で必要な語彙力

英検®2級では、およそ5,000語の語彙力が必要とされています。準2級で必要な語彙が3,600語程度なので、そこからさらに1,400語は覚える必要があります。中学生が学校や部活と両立しながら英検®2級対策をするなら、最低でも3か月から半年はかかると考えておきましょう。

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英検®2級で必要な文法知識

英検®2級では高校卒業程度の文法知識が求められますが、出題される文法事項はある程度決まっています。特に、中学レベルの文法に加え、下記の文法事項を理解する必要があります。

  • 時制
  • 仮定法
  • 原形不定詞
  • 関係代名詞・関係副詞
  • 分詞構文

これらの文法事項に不安がある人は、しっかりと学習しておきましょう。

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長文読解とリスニング対策

長文読解とリスニング対策には、最低でも旺文社の「英検2級 過去6回全問題集」を1冊やりこみましょう。

長文読解の勉強法

  • 時間を計って問題を解く
    本番での時間配分が合格の鍵です。時間の感覚を身につけ、時間がかかる問題は後回しにするなど工夫しましょう。
  • 答え合わせをしたら、本文の分からない単語や文法は調べる
    どれが重要な単語か見極めるのが難しい場合は、単語帳の索引で調べて載っているなら必ず覚えるようにしてください。
  • 設問の根拠を本文から見つける
    長文読解では、あなたの個人的な考えは聞かれていません。「本文になんと書いてあったか」が問われています。そのため、必ず本文中に選択肢を選ぶ根拠があります。根拠となる箇所を探す練習をしましょう。

リスニングの勉強法

  • 答え合わせをしたら、スクリプトの分からない単語や文法は調べる
    どれが重要な単語か見極めるのが難しい場合は、単語帳の索引で調べて載っているなら必ず覚えるようにしてください。特に、単語の発音は正しく覚えていないと聞き取ることができません。発音までしっかり確認しましょう。
  • 設問の根拠を音声から見つける
    リスニングも「なんと言っていたか」が問われる試験です。そのため選択肢を選ぶ根拠が音声の中に必ずあります。聞いたことの中から根拠となる箇所を見つける練習をしましょう。
  • シャドーイングよりディクテーション
    シャドーイングは英検®2級受験者にとっては少し難しい勉強法で、時間や体力を余分にとられてしまいます。そのため、リスニング力を強化したい人は、聞いたことを書き取る「ディクテーション」をしましょう。聞こえていない部分は単語を知らなかったり、意味を理解できていない部分です。自分の弱点を浮き彫りにして、徹底的に苦手を克服していきましょう。

ライティングの対策は重要

ライティングは要約と意見論述の2問しかありません。そのため、しっかりと対策せず0点になってしまうと不合格が確定してしまいます。傾向を理解して、しっかり対策することが大切です。

要約問題の勉強法

パターンが決まっているので、問題傾向を理解してコツをつかみましょう。最低でも過去問6回分の練習をしてみましょう。1度取り組んだ問題でも、模範解答を参考に繰り返し書くことでライティング力を鍛えることができます。

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意見論述の勉強法

さまざまなジャンルのトピックを30個ほど練習すれば安心です。模範解答を見たりAIを使ったりして独学することも可能です。しかし、一度はプロに見てもらい、自分では気づかないミスを指摘してもらったり、解答のポイントやコツを教えてもらうと、より安心できるはずです。

特に、「書く理由が思いつかない」と悩む受験者は多いです。スラスラと書けるようになるコツを以下の記事で紹介しているので、ぜひ一読してください。

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スピーキングは実践練習が鍵

従来型の受験では一次試験の後の受験なので、一次試験終了後からすぐに二次試験対策を始めましょう。S-CBTを受験する人は、同時進行での対策が必要です。

スピーキングはとにかく声に出して練習することが大切です。独学であれば、解答を用意して暗唱したり、自分の声を録音して改善点を見つけたりといった対策をします。しかし、試験の流れをつかむためにも、プロに一度見てもらうことを強くおすすめします。特に態度点は満点をとりたいところですし、自分では気づかないミスをしている場合もあるので、必ず一度はレッスンを受けましょう。

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中学3年生で英検2級に合格しよう

この記事を読んでいるあなたは、英検®2級合格という明確な目標に向かってすでに一歩を踏み出しています。中学3年生で英検®2級に挑戦することは、簡単なことではありませんが、正しい対策をすれば決して不可能な目標ではありません。

この記事で紹介した対策法を参考に、効率的に学習を進めていきましょう。そして、困った時はプロに頼ることも一つの手です。頑張るあなたを、心から応援しています!

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