「予約でいっぱい」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#21】

レストランやホテルを予約をもらった際、「予約でいっぱいです」とお断りしたいことがありますよね。日本語では「予約でいっぱいです」の一言で済みますが、英語には様々な表現があり、それぞれニュアンスが少し異なります。今回は、様々な「予約でいっぱい」を表現する英語フレーズを、英検®1級を持つ講師の視点から3つご紹介します。

■この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。
「予約でいっぱい」を表す英語①fully booked / fully reserved
fully bookedとfully reservedは、「予約でいっぱいです」を意味する、最も一般的な表現です。ホテルや飛行機、レストランなど、さまざまな場面で使われます。bookedとreservedのどちらを使っても問題ありません。
【例文1】 I’m sorry, but all our tables are fully booked for tonight. 申し訳ございませんが、今夜のテーブルは全てご予約でいっぱいです。 |
【例文2】 We are fully reserved for the holiday weekend. 祝日の週末、予約でいっぱいです。 |
「予約でいっぱい」を表す英語②have no availability
have no availabilityは、「空きがない」「利用できるものがない」という意味で、fully bookedと同様に幅広い場面で使えます。人との予定を調整する際や、サービスの空き状況を尋ねる際など、より柔軟に使える表現です。
【例文1】 I’m sorry, but the doctor has no availability next week. 申し訳ございませんが、来週は医師の予約に空きがございません。 |
【例文2】 We have no availability at the moment. 現在、空席がございません。 |
「予約でいっぱい」を表す英語③There are no vacancies.
There are no vacancies.は、主にホテルや宿泊施設などで使われる、少しフォーマルな表現です。vacancyは「空室」「空き」を意味し、「空きがありません」というニュアンスになります。vacancyは通常、複数形のvacanciesで使います。もしホテルを探している際にこのフレーズを目にしたら、その日は満室だということです。
【例文1】 I’m sorry, but we have no vacancies for the night. 申し訳ございませんが、今夜は空室がございません。 |
【例文2】 The sign on the hotel said, “No Vacancy.” ホテルの看板には、「空室なし」と書かれていた。 |
「予約でいっぱい」を表す英語はさまざま
今回は「予約でいっぱい」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。fully booked / fully reservedは最も一般的で、have no availabilityはより幅広い場面で、there are no vacanciesはホテルで、それぞれ適しています。
状況によってフレーズを使い分けることで、お客さんに理解してもらえるといいですね。