「このタイミングで」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#29】

何かを提案したり、決断を下したりする際に、「このタイミングで話すのはどうかな?」と考えることがありますよね。日本語の「このタイミングで」は、時間的な「今」だけでなく、状況や段階を含んだ意味で使われます。英語では、このニュアンスをどう表現すればいいのでしょうか?
今回は、状況に応じて使い分けられる英語フレーズを3つご紹介します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
「このタイミングで」を表す英語①at this point
at this pointは、「この時点では」「今の段階では」という意味で、ある特定の状況やプロジェクトの進行段階を指す際に使われます。時間的な「今」だけでなく、その時までの経緯や、現在の状況を踏まえて何かを判断するニュアンスを含みます。
【例文1】 At this point, we need to decide if we should continue. この段階で、私たちは続けるべきかどうか決める必要があります。 |
【例文2】 We cannot change the plan at this point. この段階ではもう計画を変えられない |
「このタイミングで」を表す英語②at this time
at this timeは、より時間的な「この時」を指す、フォーマルな表現です。at this pointが状況や段階を指すのに対し、こちらは特定の時間を指す傾向があります。ビジネスの場や、公式なアナウンスなどでよく使われます。
【例文1】 The flight is delayed, but we have no further information at this time. フライトは遅れていますが、現時点ではこれ以上の情報はありません。 |
【例文2】 At this time, we would like to invite our guest speaker to the stage. このタイミングで、ゲストスピーカーをステージにお招きしたいと思います。 |
「このタイミングで」を表す英語③at the time of
ある出来事や特定の期間を指して「〜の時点で」と述べる際に使う表現です。at this timeと似ていますが、より具体的な出来事や過去の出来事を指すことが多いです。
【例文1】 This is a crucial step to take at the time of signing the contract. これは、契約を締結するタイミングで取るべき重要なステップです。 |
【例文2】 I will provide you with a detailed report at the time of the project completion. プロジェクトが完了するタイミングで、詳細な報告書を提出します。 |
「このタイミングで」を表す英語はさまざま
今回は「このタイミングで」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。at this pointは状況や段階を指し、at this timeは時間的な「今」を、そしてat the time ofは具体的な出来事の瞬間を表します。
ちなみに、timingというのはネイティブはあまり使わないです。そのため、日本語の感覚で「タイミング」と言っても伝わりづらいでしょう。そのため、今回学んだ表現をぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。