「しないでください」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#31】

「しないでください」と英語で言いたいとき、いつもDon’tを使っていませんか?
もちろんDon’tでも通じますが、実はこの一言だけでは、相手に少しきつく聞こえてしまうことがあります。状況や伝えたいニュアンスに合わせて表現を使い分けることで、よりスムーズなコミュニケーションが取れるようになります。
今日は、英検1級を持つ講師の視点から、3つの異なる「しないでください」という英語表現を詳しく解説します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
強くて直接的な「Don’t」
動詞の原形を伴うDon’t ~.の文は命令文なので、相手に強く「〜するな」と伝えたいときに使います。緊急の場面や、ルールを明確にしたいときに効果的です。
【例文1】 Don’t be late for the meeting. 会議に遅れないでください。 |
【例文2】 Don’t touch that! It’s hot. 触らないで!熱いから。 |
丁寧な「Please refrain from」
Please refrain from 〜ingは、「〜するのを控えてください」という、非常に丁寧で遠回しな言い方です。
公共の場での掲示や、ビジネスのメールなど、フォーマルな場面でよく使われます。命令的ではなく、相手への配慮を示しながらお願いするニュアンスが含まれます。
【例文1】 Please refrain from smoking in this area. このエリアでの喫煙はご遠慮ください。 |
【例文2】 Guests are kindly requested to refrain from taking photos. お客様には写真撮影をご遠慮いただくようお願いしております。 |
簡潔な警告「No 〜ing」
No 〜ingは、主に看板や標識で使われる、簡潔な表現です。
この形は、一目でルールを理解させたい場合に適しています。Don’tやrefrain fromと異なり、誰かに直接話しかけるよりも、不特定多数の人に警告する際に使われます。
【例文1】 No parking. 駐車禁止 |
【例文2】 No diving. 飛び込み禁止 |
場面に合わせて言葉を選ぼう
「しないでください」という一言にも、英語では様々な言い方があります。Don’tはシンプルで直接的な禁止に、Please refrain fromは丁寧なお願いに、そしてNoは簡潔なルール表示に、それぞれ適しています。ぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。