「急ぎで」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#32】

「しないでください」と英語で言いたいとき、いつもDon’tを使っていませんか?
「急ぎでお願いできますか?」「これは急ぎの案件です」など、仕事やプライベートで「急ぎ」という言葉は頻繁に使われます。日本語では一言で済みますが、英語にはその緊急度や状況によって使い分けるべき表現がいくつかあります。今回は、様々な「急ぎで」を表現する英語フレーズを3つご紹介します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
as soon as possible (ASAP)
as soon as possibleは、「できるだけ早く」という意味で、幅広い状況で使える表現です。ビジネスのメールや会話で頻繁に使われ、頭文字をとってASAP(エイサップ)と略されることも多いです。相手にプレッシャーをかけすぎず、速やかな対応を求めたいときに適しています。
【例文1】 Please send the report as soon as possible. レポートをできるだけ早く送ってください。 |
【例文2】 I need to finish this task ASAP. このタスクをできるだけ早く終わらせる必要がある。 |
urgent
urgentは、「緊急の」「差し迫った」という意味で、as soon as possibleよりもさらに強い緊急性を表します。深刻な問題や、すぐに対応しなければならない状況を伝える際に使われます。ネイティブにとっては強く聞こえる場合もあるため、多用しない方が良いでしょう。
【例文1】 This is an urgent matter. We need to find a solution immediately. これは緊急の案件です。すぐに解決策を見つける必要があります。 |
【例文2】 The patient needs an urgent operation. その患者は緊急の手術が必要です。 |
right away
Right awayは、「今すぐ」「直ちに」という意味で、as soon as possibleよりも切迫した状況で使われます。命令的で強いニュアンスを持つため、緊急度が高いことを明確に伝えたいときに適しています。相手がすぐに動くことを期待している場合に使うこともあります。
【例文1】 I need you to call the client right away. 今すぐクライアントに電話してください。 |
【例文2】 The printer is broken. I need a technician to come right away. プリンターが壊れています。今すぐに専門家に来てもらう必要があります。 |
緊急度を正確に伝えよう
今回は「急ぎで」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。as soon as possibleは「できるだけ早く」と伝えたいときに、urgentは「緊急性」を強調したいときに、そしてright awayは「今すぐ」行動してほしいときに、それぞれ適しています。ぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。