「~するだけで」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#33】

「このボタンを押すだけで」とか、「毎日10分勉強するだけで」など、「〜するだけで」という表現、日本語ではよく使いますよね。
この一言が言えないと、シンプルに物事を説明したい時にもどかしい思いをします。今回は、そんな「〜するだけで」を自然に、そして使い分けて表現するための3つの英語フレーズをご紹介します。英検1級を持つプロの視点から、それぞれのニュアンスの違いもわかりやすく解説します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
simply
simplyは、「単に」「ただ」という意味で、ある行動が簡単であることを強調したいときに使います。複雑な手順や難しい努力は必要なく、単純な行為だけで目的が達成できる、というニュアンスを含みます。
【例文1】 You can open this box simply by pushing the button. このボタンを押すだけで、この箱を開けることができます。 |
【例文2】 To start the car, you simply need to turn the key. 車を始動させるには、鍵を回すだけです。 |
just
justは、最も一般的で口語的な「〜するだけで」という表現です。simplyと同様に「ただ」「単に」という意味ですが、より気軽なニュアンスで使われます。行動が簡単であることだけでなく、「ほんの少しの行動で」という気軽さを表現する際にも役立ちます。
【例文1】 You can get a discount just by showing this coupon. このクーポンを見せるだけで、割引が受けられます。 |
【例文2】 He improved his English just by listening to music every day. 彼は毎日音楽を聞くだけで、英語が上達しました。 |
all you have to do is
all you have to do isは、「あなたがすべきことは〜だけです」という直訳の通り、「〜するだけでいい」というニュアンスを伝えたいときに使うフレーズです。相手に何かを指示する際に、その行動が簡単であるニュアンスで言いたい時に使えます。
【例文1】 All you have to do is fill out this form. このフォームに記入するだけでいいんです。 |
【例文2】 All you have to do is follow the instructions on the screen. 画面の指示に従うだけでいいんです。 |
表現の幅を広げる一言
今回は「〜するだけで」と表現する3つのフレーズをご紹介しました。simplyは行動の「単純さ」を強調し、justは「気軽さ」を表現し、そしてall you have to do isは「すべきことがこれだけ」ということを伝えます。ぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。