「~のおかげで」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#37】

何かを感謝したいとき、「〜のおかげで」という表現はとても便利ですよね。良い結果だけでなく、悪い結果の原因を説明する際にも使われることがあります。

英語でも同じように、状況によって使い分けられる様々な表現があります。今回は、英検®1級を持つプロの視点から、3つの「〜のおかげで」を表す英語フレーズを詳しく解説します。それぞれのニュアンスを理解して、より的確な表現を身につけましょう。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動

・メディア会社で役職経験
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

thanks to

直訳すると「〜に感謝して」となり、良い結果やポジティブな原因を説明するときによく使われますが、皮肉を込めて悪い結果の原因を説明する際にも使うことができます。

【例文1】
Thanks to her advice, I passed the exam.
彼女のアドバイスのおかげで、試験に合格しました。
【例文2】
Thanks to your carelessness, we missed the last train.
あなたの不注意のおかげで、私たちは終電を逃しました。

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Owing to

主に書き言葉やビジネスの場面で使われることが多いです。「〜が原因で」「〜によって」というニュアンスで、良い結果にも悪い結果にも使えますが、どちらかというとネガティブなニュアンスで使われる傾向があります。

【例文1】
Owing to a technical problem, the flight was delayed.
技術的な問題により、フライトが遅延しました。
【例文2】
The project was successful owing to the hard work of all the team members.
全チームメンバーの努力のおかげで、プロジェクトは成功しました。

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Contributed to

Contributed toは、「〜に貢献した」「〜の一因となった」という意味で、何かが特定の結果を引き起こす上で重要な役割を果たしたことを説明する際に使います。良い結果にも悪い結果にも使えます。

【例文1】
His innovative idea contributed to the success of the product.
彼の革新的なアイデアのおかげで、製品は成功しました。
【例文2】
Poor communication contributed to the failure of the project.
コミュニケーション不足が、プロジェクトの失敗の一因となりました。

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ニュアンスを理解して使い分ける

今回は「〜のおかげで」を表現する3つのフレーズをご紹介しました。Thanks toは最もよく使う表現です。Owing toは主に原因を説明する際に使われます。そしてContributed toは、物事がどのような結果に至ったのか説明するのに適しています。ぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。

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