「口頭で」は英語で?3つの言い方を例文付きでプロ講師が解説【今日のフレーズ#86】

仕事で「口頭で報告します」「口頭で指示を出しました」のように、書面ではなく言葉で何かを伝える場面は多いですよね。今回は、それぞれの単語の持つニュアンスと、具体的な使い方を解説します。

■この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。
「口頭で」を表す英語表現
「口頭で」という日本語を完全にカバーできる副詞は存在しないため、英語では主に3つの形容詞を使って「口頭での合意」「口頭で伝える」のように表現します。今回は、よく使われる3つの英語表現を、例文を交えて分かりやすく解説します。
「口頭で」を表す英語① spoken
「spoken」は動詞 speak の過去分詞形で、文字通り「話された」というニュアンスを持つシンプルな表現です。「口頭で」の意味で使いたい場合は、形容詞のように使います。
【例文1】 The contract was based on a spoken agreement. (その契約は口頭での合意に基づいていました。) |
【例文2】 The announcement was spoken in front of all the participants. (発表はすべての参加者の前で口頭で行われました。) |
「口頭で」を表す英語② verbal
「verbal」は、「話し言葉による」という意味を持つ形容詞です。この表現は、「非言語(non-verbal)」との対比で使われることが多く、言葉によって伝えられたというニュアンスを強調します。また、「verbal warning (口頭注意)」のように、書面による正式なものより一段階軽いというニュアンスも持ちます。
【例文1】 The manager gave verbal instructions to the team. (マネージャーはチームに口頭で指示を出しました。) |
【例文2】 We reached a verbal agreement yesterday. (私たちは昨日、口頭で合意しました。) |
【例文3】 The manager gave a verbal warning to the employee. (マネージャーは従業員に口頭で警告を出しました。) |
「口頭で」を表す英語③ oral
oral はややフォーマルで、試験や発表など、話すことを公式に扱う場面や、医学・歯科の分野で使われます。
【例文1】 The students had an oral exam yesterday. (学生たちは昨日、口頭試験を受けました。) |
【例文2】 I will report it orally to my manager. (マネージャーに口頭で報告します。) |
【例文3】 The dentist specializes in oral surgery. (その歯科医は口腔外科を専門としています。) |
「口頭で」を表す英語はさまざま
今回は「口頭で」を意味する3つの英語表現を紹介しました。
- spoken: 「書面 (written) 」ではなく「話された」情報
- verbal: 「話し言葉による伝達」、または「書面より軽い注意」
- oral: フォーマル・専門的な表現
ぜひ例文を参考に、実際の会話で使ってみてくださいね。毎日コツコツと学習を続け、ぜひ英語習得を一緒に頑張りましょう!
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