【学び直し英語】高校文法 分詞構文
高校で習う分詞構文について学び直しましょう!

分詞構文は、文と文をつなぐ「接続詞+主語+動詞」の塊(副詞節)を、分詞(-ing/-ed)を使って短く、簡潔にまとめるための文法です。長い文をスマートに表現できるようになるため、読解力や英作文のスキル向上に欠かせません。
分詞構文とは?
分詞構文とは、文をより簡潔に表現するために、接続詞や主語を省略し、動詞を分詞(現在分詞や過去分詞)に変化させて副詞句のように用いる構文です。主に、時、理由、条件、付帯状況などを表す際に使われます。
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分詞構文の作り方
分詞構文の作り方を確認しましょう。
👉POINT:「接続詞を消し、主語を消し、動詞を分詞に変える」 |
分詞構文は、以下の3つのステップで作られます。
- 接続詞を消す: when, because, ifなどの接続詞をなくします。
- 主語を消す: 主節の主語と副詞節の主語が同じであれば、副詞節の主語を消します。
- 動詞を分詞に変える: 動詞を現在分詞(-ing)または過去分詞(-ed)に変えます。
☆例文
元の文:When I walked down the street, I found a wallet. (通りを歩いているとき、私は財布を見つけた。)
→1. 接続詞Whenを消す
→2. 主語Iを消す
→3. 動詞walkedを現在分詞walkingに変える(主語が能動的にwalkしているのでwalkingとなる)
分詞構文: Walking down the street, I found a wallet.
分詞構文が表す意味
分詞構文が表す意味を確認しましょう。
👉POINT:「時・理由・条件・付帯状況」を簡潔に表す |
元の文の接続詞によって、分詞構文は様々な意味を持ちます。
- 時(〜するとき、〜していると)
元の文: While I was reading a book, I heard a loud noise.
→接続詞Whileと主語Iを削除、動詞の部分はwas readingをReadingに変える
分詞構文: Reading a book, I heard a loud noise.
- 理由(〜なので)
元の文: Because he was sick, he stayed home.
→接続詞Becauseと主語heを削除、動詞の部分はBeingに変える(be動詞のing形はbeing)
分詞構文: Being sick, he stayed home.
- 条件(もし〜すれば)
元の文: If you turn to the right, you will find the station.
→接続詞ifと主語youを削除、動詞の部分はTurningに変える
分詞構文: Turning to the right, you will find the station.
- 付帯状況(〜しながら、そして〜する)
元の文: She was listening to music and singing.
→接続詞andを削除
分詞構文: She was listening to music, singing along.
受動態の分詞構文
受動態の分詞構文の作り方を確認しましょう。
👉POINT:「〜されたので」の意味では、過去分詞で始める |
元の文が受動態の場合、分詞構文の冒頭は過去分詞から始まります。文頭のBeingは省略されることが多いです。
☆例文
元の文: Because it was written in French, I could not read it. (フランス語で書かれていたので、読めなかった。)
→接続詞Becauseと主語itを削除、動詞の部分はBeing writtenとなるが文頭のBeingは省略されることがほとんど。
分詞構文: (Being) Written in French, I could not read it.
練習問題
以下の日本語を英語にしてみましょう。
- 宿題を終えたので、私は遊びに行った。
- 左に曲がると、その建物が見えます。
- 音楽を聴きながら、私は料理をした。
- 怖かったので、彼女は泣き出した。
答え合わせ
- Having finished my homework, I went to play.
解説:「宿題を終える」という動作が遊びに行くよりも前の出来事なので、完了を表すHaving finishedを使います。 - Turning left, you will see the building.
解説:「〜すると」という条件を表すので、現在分詞Turningを使います。 - Listening to music, I cooked.
解説:「〜しながら」という付帯状況を表すので、現在分詞Listeningを使います。 - Being scared, she started to cry.
解説:「〜なので」という理由を表す分詞構文です。Beingは省略されることもあります。