3か月で英検®準1級に受かるには?|英検®1級講師が解説

英検®準1級は、多くの受験者にとって大きな壁に感じられるかもしれません。しかし、適切な学習計画を立て、効率的な方法で取り組めば、3か月という短期間での合格も十分に可能です。今回は、年間300人以上に指導する英検®1級講師の視点から、準1級合格に必要な勉強法と具体的な学習計画を解説します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
英検®準1級合格に必要な勉強時間は?
英検®準1級の合格に必要な勉強時間は、現在の英語力によって大きく異なります。あなたはどちらに当てはまりますか?
英検®2級に合格しており、高校文法を8〜9割理解できている人
このレベルであれば、1日2〜3時間の学習を3か月間続けることで、合格ラインに到達できる可能性が高いでしょう。合計で約180時間〜270時間の学習時間となります。
高校文法に自信がない、または英検®2級に合格していない人
この場合は、まず基礎固めから始める必要があります。文法の復習や、英検®2級レベルの単語・長文対策から始めるため、より多くの時間が必要です。1日3時間以上の学習時間を確保し、計画的に進めていくことが重要です。
スタートラインに立てているかチェック
もし、まだ英検®2級に合格できなていなかったり、文法への理解が甘いと感じるのなら、英検®準1級の受験には早いかもしれません。スタートラインに立つための準備から始めることをおすすめします。特に英検®準1級の単語は、2級と比べて格段に難易度が上がるため、単語学習は徹底して行う必要があります。
試験日から逆算した学習計画
3か月で英検®準1級に合格するためには、緻密な学習計画が不可欠です。試験日から逆算して、各科目にどれくらいの時間を割くべきか、具体的に見ていきましょう。
単語は1日100個程度学習しないと間に合わない
英検®準1級の単語は2000語程度あるため、3か月でマスターするには、1日100個のペースで学習を進める必要があります。最初の20日間は、単語帳を1周することに集中しましょう。その後は、同じペースで2周目、3周目と繰り返していきます。
単語を覚えるポイント
- ページ全体を学習する: まずは1ページ分の単語や例文を見たり、音声を聞いて発音したりして学習します。
- すぐに復習する: 1ページ分の単語を学習したら、すぐに次のページに進まず、もう一度一番上に戻って、覚えられているかを確認しましょう。意外と覚えられていないものです。上から下まで意味をスラスラ言えるまで繰り返すというルールを作ると効果的です。
- まとめて復習する: 10ページ程度(=100単語程度)学習したら、再び最初のページに戻って意味を確認します。これにより、忘れかけていた単語を再度インプットできます。
- 短期間で繰り返し学習: 人は1日で約74%忘れると言われています。次の日には、前日に学習した単語を必ず復習してから、新しい単語に進みましょう。短期間で何度も同じ単語に触れることが、定着への近道です。
赤シートではなく、透けない紙を使おう
細かなアドバイスになりますが、単語の意味を隠す際には、赤シートではなく、透けない紙を使うことをおすすめします。赤シートは派生語や類義語が見えてしまい、ヒントになってしまうことがあるからです。
長文読解は1日に1つ以上はおこなう
単語学習と並行して長文読解に取り組むことで、単語の定着が良くなります。単語単体では意味を思い出しにくくても、長文読解では文脈がヒントになって意味を思い出せるということがよくあります。
また、英検®の読解問題は毎回ほとんど同じ傾向で、読者を大きく裏切るようなストーリーはあまり見られません。そのため、過去問や問題集を繰り返し解き、一定の傾向に慣れておくことが大切です。
リスニングは聞き流しても意味がない
リスニングは「たくさん聞くことが大事」と聞いたことがあるかもしれませんが、ただ聞き流すだけでは意味がありません。何と言っているかを理解しながら聞かないと、英語力は向上しません。1文1文の意味を丁寧に確認しながら学習を進めましょう。
ディクテーションを活用する
リスニング力向上におすすめなのは、ディクテーションです。これは、音声を聞いて書き取る学習方法で、自分が聞き取れない部分や理解できていない部分を明確に把握できます。
要約はパターンをつかもう
要約問題には一定のパターンが存在します。このパターンを理解すれば、あとは内容を構成するだけです。まずは過去問や問題集を解いて問題傾向を理解し、その後にひたすら練習を重ねましょう。
英作文は30トピックこなす
英作文を苦手だと感じる人は多いかもしれません。しかし、環境問題や教育など、さまざまなトピックで30個ほどの英作文を練習すれば、次第に慣れてきます。数をこなすうちに、さまざまなトピックで使いまわせる理由づけを発見するなど、自信がついてくるはずです。
そして、最も効率的なのはプロに添削してもらうことです。自分の書いた文章のどこが不自然なのか、どうすればより良い表現になるのかを客観的に指摘してもらうことで、飛躍的にライティング力が向上します。
スピーキングは模擬面接をおこなう
スピーキングの練習は一人でも可能ですが、プロに模擬面接をしてもらうことを強くおすすめします。自分では気づかない発音のミスや文法的な誤りを指摘してもらえたり、本番で役立つ実践的なアドバイスをもらえたりするからです。オンライン英会話などを活用して、試験前には一度は模擬面接を体験しておきましょう。
必要なことを明確にして、自信を持って取り組もう
ここまで、英検®準1級合格に必要な学習計画を具体的に解説しました。何をやるべきかが明確になれば、モチベーション高く学習に取り組むことができます。
今回ご紹介した学習計画を参考に、ぜひ3か月後の合格を目指して頑張ってください。
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