「怒らないで」は英語で?4つの言い方を例文付きでプロ講師が解説【今日のフレーズ#76】

つい余計なことを言ってしまったり、ジョークのつもりが相手を傷つけてしまったり…そんな時、「怒らないでね」と相手に謝りたくなりますよね。今回は、そんな時に役立つ「怒らないで」の英語表現を解説します。

■この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。
「怒らないで」を表す英語表現
「怒らないで」を意味する英語表現はいくつかあります。今回は、よく使われる3つの英語表現を、ニュアンスの違いや使い方を例文を交えて分かりやすく解説します。
「怒らないで」を表す英語① Don’t be mad
「Don’t be mad」は、最も一般的な「怒らないで」を意味する英語表現です。親しい友人や家族、同僚など、気心の知れた相手に対してよく使われます。「mad」 は「怒っている」状態を表す口語的な言葉です。
【例文1】 Don’t be mad at me. It was just a joke! (私に怒らないでよ。ただのジョークだったんだから!) |
【例文2】 Please don’t be mad. I didn’t mean to hurt you. (どうか怒らないで。傷つけるつもりはなかったんだ。) |
「怒らないで」を表す英語② Don’t be angry
「Don’t be angry」は、「Don’t be mad」と似ていますが、「mad」と比べるとやや冷静な「怒り」のイメージがあります。
【例文1】 I understand your frustration, but please don’t be angry. (あなたの不満は分かりますが、どうか怒らないでください。) |
【例文2】 The manager told us not to be angry about the sudden change. (マネージャーは、突然の変更について怒らないようにと言いました。) |
「怒らないで」を表す英語③ Don’t be upset
「Don’t be upset」は、「がっかりしないで」「動揺しないで」というニュアンスです。「upset」自体が、怒りだけでなく不安や動揺など、複雑な感情が入り混じって心がかき乱されている状態を指します。
【例文1】 Please don’t be upset about the result. We did our best. (結果について怒らないでください。私たちはベストを尽くしました。) |
【例文2】 I’m sorry I forgot your birthday. Please don’t be upset with me. (誕生日を忘れてしまってごめんなさい。どうか私に怒らないでね。) |
「怒らないで」を表す英語④ Take no offence
「take no offence」は、「気を悪くしないで」「悪意はないから」という、丁寧に相手を気遣う、控えめなニュアンスの表現です。自分が言ったことやしたことに対して、相手が気分を害さないように前置きとして使うこともできます。
【例文1】 I didn’t mean it in a bad way, so please take no offence. (悪気はなかったので、どうか気を悪くしないでください。) |
【例文2】 Take no offence, but your opinion is a little outdated. (気を悪くしないでほしいのですが、あなたの意見は少し古いです。) |
「怒らないで」を表す英語はさまざま
今回は「怒らないで」を意味する4つの英語表現を紹介しました。
- Don’t be mad: 最も一般的な表現
- Don’t be angry: やや冷静な怒りを表す
- Don’t be upset: 怒りや不安、失望などが入り混じった感情を表す
- Take no offence: 相手を気遣うニュアンス
ぜひ例文を参考に、実際の会話で使ってみてくださいね。毎日コツコツと学習を続け、ぜひ英語習得を一緒に頑張りましょう!