英検®2級要約問題のコツは?|英会話講師が徹底解説

2024年度第1回検定からリニューアルされた英検®2級。その中でもライティングの要約問題は、「どうやって解けばいいの?」「対応した市販のテキストがまだ少ない…」と多くの受験者を悩ませています。そこで今回は、英検®2級要約問題を解くコツについて英会話講師が徹底解説します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
英検®2級の要約問題とは?
150字程度の英文を読んで、45~55語程度に要約するという問題です。
ライティングのスコアは650満点で、この要約問題と英作文の問題の2つしかありません。一問当たりの配点が他の分野よりも大きいので、しっかりと取り組む必要があります。
「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの観点から採点されます。各観点0~4点の5段階評価となっており、バランスよく点数を取れると理想的です。解答が英文の要約になっていないと0点になってしまうので、しっかりと要約の仕方を学んでおきましょう。
英検®2級の要約問題の解答のコツ
それでは、英検®2級の要約問題を解くときのコツを見ていきましょう。
文章構成を理解しよう
まずは、文章の構成について理解することが大切です。要約問題の英文は毎回同じ構成なので、しっかりと覚えておきましょう。

英文要約の課題文は3段落で構成されています。段落が変わるときには字下げ(※文の初めに空けるスペース)があります。それぞれの段落の内容は以下の通りです。例題と合わせて見てみましょう。
第1段落 導入文
第1段落は導入文です。多くの場合「Aをするのが普通だが、Bという選択肢もある」というように書かれています。例題では、買い物では「店に行く方法」が一般的だが、「オンラインで買い物する方法」もあると述べられています。
第2段落 良い点2つ
第2段落では、テーマに関する良い点が2つ述べられます。例題では、「いつでもどこでも買い物ができること」と「選べる商品が多いこと」が挙げられています。
第3段落 悪い点2つ
第3段落では、テーマに関する悪い点が2つ述べられます。例題では、「お金を使いすぎてしまうこと」と「情報漏えいのリスク」が挙げられています。
これを踏まえ、それぞれの段落から必要なところだけをまとめた文が適切な要約となります。例えば、良い点のみを書くだけでは充分な要約とは言えません。必ず悪い点も書く必要があります。
第1段落の要約の仕方
第1段落は導入文です。多くの場合「Aをするのが普通だが、Bという選択肢もある」というように書かれています。ここでポイントなのが、Aについては書く必要がないということです。第2段落と第3段落を見ても分かるように、Aについては導入文でしか出てきません。そのため、Bについてのみ書きましょう。

例題では、買い物では「店に行く方法」が一般的だが、「オンラインで買い物する方法」もあると述べられています。ここでは「店に行く方法」については触れる必要はありません。
“These days,”から始め、テーマについてのみ書きましょう。この例題の場合は”These days, more and more people are shopping online.”と課題文からそのまま抜粋すればOKです。
第2段落の要約の仕方
第2段落では、テーマに関する良い点が2つ述べられます。どちらかひとつを書けば良いわけではなく、両方の良い点について触れる必要があります。多くの場合「良い点の要点」が書かれ、続く文で「補足や具体例」が書かれてます。要約では大事な情報のみを書く必要があるため、2つの理由の「良い点の要点」を書くようにしましょう。

例題では、「いつでもどこでも買い物ができること」と「選べる商品が多いこと」が挙げられています。これらの2つの理由を一文にまとめましょう。短い文なら2文になっても大丈夫です。
「第2段落は”By doing this, ~”から始める」と解説しているサイトが多くありますが、必ずしもそうしないといけないわけではありません。そのときの課題文に合わせて表現を変えましょう。
第3段落の要約の仕方
第3段落では、テーマに関する悪い点が2つ述べられます。どちらかひとつを書けば良いわけではなく、両方の悪い点について触れる必要があります。多くの場合「悪い点の要点」が書かれ、続く文で「補足や具体例」が書かれてます。要約では大事な情報のみを書く必要があるため、2つの理由の「悪い点の要点」を書くようにしましょう。

例題では、「いらないものも簡単に買えるのでお金を使いすぎてしまうこと」と「買い物時に個人情報が盗まれてしまう恐れがあること」が挙げられています。これらの2つの理由を一文にまとめましょう。短い文なら2文になっても大丈夫です。
良い点を述べてから悪い点を述べるため、文の始めは逆説の接続詞”However”を使いましょう。Howeverの後ろにコンマ(,)も忘れずに。
書けたらプロに見てもらおう
書いた英作文は必ず誰かに見てもらいましょう。手書きで書く予定の人は字の読みやすさや解答用紙の使い方もチェックしてもらうと安心です。
meantの添削サービス
ブログ「在宅英語」を運営するmeantでは英検®ライティングの添削サービスを提供しています。年間300人以上に指導する英検®1級の講師が丁寧に添削します。添削してほしい作文を提出する際、その問題の作文に関することであれば1つ質問をすることができます。書いている時のモヤモヤを解消しましょう。
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