英検®準1級面接対策｜英会話講師がコツを徹底解説

英検®準1級面接で、「どんなことを言えばいいのか思いつかない…」と悩んだことはありませんか？この悩みは、多くの受験生が抱える共通の課題です。この記事では、英検®準1級面接に合格するためのコツを紹介していきます。

英検®準1級面接とは？

面接ではスピーキング能力がテストされます。問題カードのイラストについて説明したり、質問に対して自分の意見を述べたりします。まずは、面接の流れを把握しておきましょう。

1. 入室
   入室の指示をされたら面接室に入ります。あいさつをし、試験官に面接カードを手渡したら、着席するよう言われるため”Thank you.”などと言って着席します。
2. 簡単な日常会話
   試験官が名前と受験級の確認をします。その後、今日の体調や会場までどのように来たかなどの簡単な日常会話をした後、試験が始まります。
3. ナレーションの準備時間（1分間）
   問題カードが渡されたら、指示文と4コマのイラストを見てナレーションの1分間で準備をします。
4. ナレーション（2分間）
   1分間が経過したらナレーションをするよう指示されるため、問題カードで指定されている文から始めましょう。2分間が経過すると止められてしまうので、タイムオーバーにならないように気を付けます。
5. 1つ目の質問
   ここからは試験官から4つの質問がされます。1つ目の質問はイラストの4コマ目に登場した人物の立場になって、あなたがその人物だったらどう思うかを問われます。
6. 2~4つ目の質問
   カードのトピックに関連した質問が3つされるため自分の意見を述べます。
7. 退室
   試験が終了したら問題カードを返却した後、あいさつをして退室します。

ナレーションのコツ

試験の流れが分かったら、面接対策を始めていきましょう。まずはナレーションのコツを見ていきましょう。

1. 指定文
   ナレーションは問題カードで指定された文から始める必要があります。必ず目を通しましょう。
2. イラスト
   各コマにあるセリフなどの文字だけでなく、時間や時といった状況の説明に加え、登場人物の表情やリアクションを確認してストーリーを完成させていきましょう。
3. 文の長さ
   各コマで2~3文程度のナレーションをしましょう。ナレーション時間は2分間のため秒数にすると1コマ辺り20~30秒間使えます。焦らずにイラストから文を作っていきましょう。

質問に答えるコツ

次は4つの質問に答えるコツを見ていきましょう。

1つ目の質問

1つ目の質問では、イラストの4コマ目に登場した人物の立場になって、あなたがその人物だったらどう思うかを問われます。意見を聞かれている問いではあるものの、期待される答えがある程度決まっている質問です。あえて難しいことを言う必要は全くありません。イラストに沿った考えを述べましょう。

2~4つ目の質問

2~4つ目の質問では、カードのトピックに関連した質問が3つされるため自分の意見を述べます。「思いつかない」と悩んでしまう受験者も多いですが、対策をしっかりと行えば怖くありません。特に苦手意識がある人は克服できるよう取り組んでいきましょう。

「思いつかない」を克服するための学習方法

まず、「思いつかない」原因を理解することが重要です。多くの場合、以下のような理由が考えられます。

• トピックに馴染みがない
  準1級では、社会問題や環境問題、教育など幅広いテーマが出題されます。こういったトピックに日頃から触れていない場合、意見を持つのが難しくなるでしょう。
• 意見を整理できない
  英語で言う以前に、自分の意見を頭の中で整理することができていないケースもあります。主張したいポイントが多すぎたり、逆に少なすぎて論点が定まらないという状況です。
• 練習不足
  単純に、質問文を読んでそれに対する理由を2つ考えるという練習が不足している場合があります。英検®の面接の答え方にはある程度のパターンがあり、何度も練習することで理由を述べるコツをつかんでいくことができます。
• 経験から理由を考えようとしている
  自分の経験から理由を考えようとしていませんか？経験だけに頼ってしまうと、体験したことないことについては何も述べることができません。

原因が分かったら「思いつかない」を解消するために実践練習をしていきましょう。

• 少なくとも30個は練習する
  参考書やインターネットを活用して面接の質問を30個程練習しましょう。たくさん練習していくと、自分の中で答えのパターンが見えてきます。また、ひとつの質問で使えた意見が他の英作文でも使えるということはよくあります。もちろん、実際に内容を言う練習することが一番大切ですが、時には「理由を出す練習」として「質問文を見る→意見を言う」といった瞬発力トレーニングをしてみるのも良いでしょう。
• 先生と一緒に考える
  どうしても意見を考えるのが難しい場合は、プロに頼ってみましょう。オンライン英会話などを活用して、「意見を考えるコツを教えてください」とお願いしてみましょう。

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「思いつかない」を克服する！意見を考えるコツ

ここでは、意見を考えるコツについて見てみましょう。

• 一般的なメリット・デメリットを書き出す
  まずはそのテーマに関する一般的なメリットとデメリットを書き出してみましょう。英検®は「英語力」のテストであり、面接では、ありきたりな理由を言えば充分です。珍しい意見やすごく偏った意見については述べるのが難しいうえ、利き手にも伝わりにくい可能性があるため、一般的な考え方で言いましょう。例えば「科学技術(テクノロジー)が生活を便利にするか？」というテーマなら「AIの活用で仕事が効率化される」「料理や掃除といった家事の時間を短縮できる」といったポジティブな点と、「スマートフォンへの依存が増える」「個人のプライバシーが侵害される可能性がある」といったネガティブな点が考えられます。これらは、科学技術に対してよく聞く意見であり、意見を述べるうえで説得力のある理由として使うことができます。
• 理由の要点から述べる
  理由を思いついたけど、一言だけで終わってしまう…ということはありませんか？理由を言うときは、「理由の要点」を言ってから「補足や具体例」を言うように意識してみるとスラスラ続けられることが多いです。例えば、Do you think convenience stores are a good place to buy food? (コンビニは食べ物を買うのに良い場所か？)という質問に対して理由を考えるときは次のようにします。
  ・要点：People can buy many kinds of food in convenience stores.(コンビニではたくさんの種類の食べ物を買うことができる。)
  ・補足：For example, they can buy fruits, vegetables, sandwiches, lunch boxes, and snacks.(例えば、フルーツや野菜、サンドイッチ、弁当、お菓子を買うことができます。)
  このように、「たくさんの種類の食べ物を買える」という要点を述べてから、「具体例にどんな種類の食べ物を買えるか」というように後に続く文で補足します。これを「コンビニでは、フルーツや野菜、サンドイッチ、弁当、お菓子を買うことができます。」のように具体例から述べてしまうと、何が言いたいのか伝わりづらいですし、ここから理論を展開するのも難しく「これ以上言えない」といった事態に陥ってしまいます。
• 反対意見と組み合わせる
  これは少し高度なテクニックですが、反対側の意見を持ち出してきて、それに対する反論を述べることで、自分の意見を補強することにつながります。例えば、「子どもがスマートフォンを持つことに賛成か反対か」という質問に対する意見として、賛成側の立場であるなら「スマホゲームばかりにのめり込み、勉強の妨げになると言う人もいるが、」と反対意見を用いて、「利用制限を設定すれば良い」や「親と同じ部屋で使えば良い」といった切り返しをすることで、より説得力のある意見になります。

さらにスコアアップを狙うには？

• 多様な表現を使う
  スピーキングでは同じ単語や表現を繰り返し使用すると質の低い英語と見なされてしまうことがあります。反対に言い換えができている人は表現力に長けていると良い評価をもらえるでしょう。例えば、文中で”people”ばかり使ってしまっている場合は、テーマによっては”workers”や”students”、”children”に言い換えるなど、簡単にできそうなところから実践してみましょう。
• 一度はプロに見てもらう
  面接の模擬練習として、一度はプロに見てもらいましょう。意外と自分が気づいていないミスや癖などが見つかることもあります。特に直すところがなければ本番までの安心材料になるはず。今は、オンライン英会話を使って手軽に受講できるため、どんどん活用していきましょう。

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英検®準1級面接試験は怖くない

今回は、英検®準1級の面接対策について詳しく解説しました。自主的な練習をたくさんしたうえで、プロの英会話講師などに模擬練習をお願いすると技能的にも精神的にもしっかりと準備することができるでしょう。合格するか否かは自分の努力次第です。正しく対策すれば合格できる試験だと思うので、根気よく最後まで面接の練習を続けていきましょう！

この記事があなたの英語力UPにつながれば幸いです。

※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。