【英検®準1級】たった1か月で合格するための勉強法

「英検®準1級に受かりたいけど、何から手をつければいいかわからない」「時間がないから短期間で合格したい」そう考えている人も多いのではないでしょうか。
英検®準1級は、アカデミックな内容や社会性の高いトピックが出題され、生半可な勉強では合格できません。しかし、正しい戦略を立てて集中的に学習すれば、1か月という短期間での合格も決して夢ではありません。
年間300人以上の英語学習者を指導してきた経験から、今回は英検®準1級に1か月で合格するための最短ルートを解説します。この記事に書かれていることを実践すれば、目標達成にぐっと近づくはずです。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
英検®準1級の概要
英検®準1級の試験は、以下の4つの技能(Reading, Listening, Writing, Speaking)で構成されています。各技能の満点(750点)の合計で合否が決まるCSEスコアが採用されています。準1級一次試験(Reading, Listening, Writing)の合格基準は1792点、二次試験(Speaking)は512点です。
合格ラインはCSEスコアの合計で決まりますが、各技能でバランス良く得点することが重要です。一般的に、CSEスコアを7割以上取れれば合格圏内と言われています。つまり、CSEスコアで言うと525が必要となります。
このCSEスコアを素点に換算すると、おおよそ以下のような正答率が合格の目安になります。
- リーディング: 41問中29問程度
- リスニング: 29問中20問程度
- ライティング:16点満点中12〜14点程度
- スピーキング:32点満点中23点程度
英検®準1級に1か月に合格する勉強法
ここからは具体的な勉強法を見ていきましょう。
英検®準1級対策を始める理想のスタート地点
英検®準1級の合格を目指すには、まず現在の自分のレベルを正確に把握することが大切です。理想的なスタート地点は、英検®2級に合格し、ある程度の基礎力が身についている状態です。
もし2級合格レベルに達していない場合は、まず2級の単語や文法を固めることに集中しましょう。土台がなければ、その上に高い建物を建てることはできません。また、1か月での合格は厳しいと言えるでしょう。
英検®準1級の単語学習
準1級合格の鍵を握るのは、なんといっても語彙力です。単語を制する者は英検®を制すると言っても過言ではありません。2級が5,000語レベルなのに対し、準1級では約7,500〜9,000語レベルとされています。英検®2級に合格した人が英検®準1級を受ける場合、2500語程度の単語を習得する必要があるのです。1か月という短期間で膨大な単語を習得するには、量と質のバランスが重要です。
1日100語のペースで!
1か月で合格を目指すなら、単語帳1冊をまるまる覚えてしまう勢いで、1日100語を目安に進めましょう。一度に完璧に覚える必要はありません。短期間で単語を何回も見る機会を作ることが大切です。
覚えた単語はすぐに忘れてしまいます。その日の学習分を寝る前に復習するのはもちろん、翌日には前の日に覚えた単語も再度確認するなど、復習サイクルを確立することが重要です。
例えば、SNSやテレビに何回も出てくる人は記憶に残りますよね?短期間で何度も目にすることで単語を覚えやすくなるのです。
「書く」よりも「見る」「聞く」
単語を覚える際、一語一句丁寧に書くのは時間がかかりすぎます。単語と意味、例文を何度も繰り返し見て、音声を聞きながら発音を真似する「音読」を積極的に取り入れましょう。
英検®準1級の長文読解対策
ただたくさん読むだけでは意味がありません。試験と同じ要領で問題を解いた後は、1つひとつの長文をていねいに復習しましょう。
精読は特におすすめです。精読とは、文の構造を一つずつ丁寧に確認しながら読み解くことです。主語はどれで、動詞はどこか、といった具合に文構造への理解を深め、英文をより深く理解することができます。
また、正しい選択肢を選ぶ練習もしましょう。英検®準1級の長文読解の問題では、必ず選択肢のヒントが本文中にあります。どこに選択肢を選ぶ根拠があるのか確認しましょう。根拠を見つける力があることで効率良く問題を解くことができるので本番で役に立ち、自信を持って選択肢を選ぶことができます。
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英検®準1級のリスニング対策
リスニングは、リーディングやライティングと比べて短期間でスコアが伸びやすい技能です。
リスニングの対策にはディクテーションがおすすめです。ディクテーションは、流れてくる音声を一語一句書き取る練習です。聞こえない音や知らない単語が明確になり、弱点をピンポイントで克服できます。
英検®準1級のライティング対策
ライティングは、リーディング・リスニング・スピーキングと並んでCSEスコアの大きなウェイトを占めます。要約問題と英作文の2問のみなので、しっかりと取り組む必要があります。英作文は「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの観点から採点されるため、これらを意識をした英作文をする必要があります。
また、環境問題、テクノロジー、教育、社会問題など、様々な分野のトピックが出題されます。過去問や予想問題集から30個ほどトピックを選び、実際に書いてみる練習を繰り返しましょう。
英検®準1級のスピーキング対策
二次試験のスピーキングは、面接官との対話形式で進行します。とにかく声に出して練習することが重要です。オンライン英会話などを活用して実践練習を重ねましょう。
英検®準1級に合格するためのスケジュール
1か月で何をするか具体的なスケジュールを見ていきましょう。
1か月のスケジュール
1〜2週目は基礎固めをしていきましょう。
- 単語学習: 1日100語。とにかく何回も単語帳を一周する
- リスニング: 過去問3回分を解き、復習としてディクテーションを毎日行う
- リーディング: 過去問3回分を解き、精読や解答を選ぶ練習を毎日行う
- ライティング:要約と英作文を過去問3回分行い、プロに添削してもらう
3週目からは苦手を克服していきましょう。
- 単語学習: 覚えられない単語を中心に1日100語
- リーディング: 過去問2回分を解き、間違えたところを中心に復習
- リーディング: 過去問2回分を解き、間違えたところを中心に復習
- ライティング:要約と英作文を過去問2回分行い、プロに添削してもらう
4週目は最後の大詰めです。
- 単語学習:覚えられない単語を中心に1日100語
- 過去問1回分を模擬試験として本番さながらの練習をする
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