【英検®準2級】1ヶ月で合格するための対策とは?独学でできる勉強法を解説

英検®準2級は1ヶ月でもしっかり対策すれば合格することができる試験です。この記事では、年間300人を指導する英会話講師が、何人もの合格者を輩出した勝ちパターンを伝授します!

■この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。
英検®準2級の試験概要
英検®準2級は、高校中級程度の英語力が問われる試験です。高校入試や大学入試でも活用できるため、多くの学生が目標としています。
英検®準2級の試験形式
筆記試験とリスニングテストからなる一次試験と、面接形式のスピーキングテストからなる二次試験に分かれています。パソコンで受験する「英検S-CBT」で受験する人は、筆記試験からスピーキングまで全ての技能を1日に受験することになります。
筆記試験(80分)
- 短文の語句空所補充(15問)
- 会話文の文空所補充(5問)
- 長文の語句空所補充(2問)
- 長文の内容一致選択(7問)
- 英作文(Eメール問題)(1問)
- 英作文(意見論述問題)(1問)
リスニングテスト(約25分)
- 会話の応答文選択(10問)
- 会話の内容一致選択(10問)
- 文の内容一致選択(10問)
面接(スピーキングテスト)(約6分)
- パッセージの音読(1問)
- パッセージに関する(1問)
- イラストの描写(2問)
- 意見や自分自身に関する質問(2問)
英検®準2級の合格点はどのくらい?
合否は、各技能の正答数から算出されるCSEスコアで判定されます。
一次試験の合格基準
合格基準スコア:1322点(1800点満点中)
リーディング、ライティング、リスニングの満点はそれぞれ600点です。合格するには、特定の技能で極端に低い点数を取らないようにバランスよく得点することが重要です。
合格基準スコアの1322点は、単純計算で満点の73%です。そのため、これ以上の正答率を目指して対策すると合格圏内に入る可能性が高まると予想できます。
二次試験(面接)の合格基準
合格基準スコア:406点(600点満点中)
音読、質問への回答、態度(アティチュード)が評価されます。こちらも7割以上のスコアを目指して対策しましょう。
独学でも合格できる?
正しい勉強法で計画的に進めれば、独学での合格は十分に可能です。とくに、1ヶ月という短期間で合格を目指すなら、リーディングとリスニングは徹底的に量をこなしましょう。ただし、ライティングやスピーキングは、一人で対策するのが難しい分野です。独学でも対策できない訳ではありませんが、自分の書いた文章や話し方が正しいか、一度でもプロに見てもらうと安心です。
小学生でも合格できる?
英検®準2級の読解問題は、内容を日本語にしてみると意外と難しくないことに気づきます。つまり、合否を分けるのは純粋な英語力です。小学生が準2級対策を始める前提として、英検®3級に合格していることや不定詞や現在完了などを含めて中学文法を理解していることが必須となります。
中学生でも合格できる?
私の受講生でも、中学生で英検®準2級に合格する人は珍しくありません。とくに、毎日コツコツと自主的に勉強できる人が合格する傾向にあります。語彙力や文法知識を身につけながら、実践練習をこなしていけば合格圏内に入ると思います。
1か月で英検®準2級に合格するための勉強法とは?
1ヶ月で合格を目指すなら、単語・文法・過去問の3つに絞って徹底的に取り組むのが最短ルートです。
英検®準2級合格に必要な語彙力と勉強法
英検®準2級に必要な語彙力は、約2,600~3,600語程度で、高校中級レベルに相当します。英検®3級に合格したばかりの人は、さらに500~1000語は追加で覚える必要があります。
おすすめの単語帳
私は自身の生徒に「英検®準2級でる順パス単」をおすすめしています。パス単を1冊やっておけば、単語・熟語学習はバッチリと言えるかなりの良本です。
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短期間で大量の英単語を覚える方法
単語帳を短期間で何周もすることが、大量の単語を定着させる唯一の方法です。単語学習のステップを見てみましょう。
- まず、単語帳を開いて知らない単語にチェックをつけましょう。
- チェックをつけた単語の音声を聴きながら声に出して発音し、意味を頭に入れます。
- そのページを一通り覚えたら、意味を隠して上から順番に意味を言ってみます。意外と言えない単語があるはずです。
- 全部言えるようになったら次のページへ進みます。
- 次の日は、前日に覚えた単語を必ず復習しましょう。
このサイクルを繰り返し、1日最低でも50語を目標に覚えていきましょう。人は1日に7割程の記憶を忘れると言われてます。こまめに復習することが最短で合格する鍵です。
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英検®準2級合格に必要な文法知識
中学で学ぶ基本的な文法知識はすべてマスターしていることが前提です。それに加えて、不定詞、関係代名詞、仮定法など、英検®準2級で頻出の文法事項はしっかりとおさえておきましょう。
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英検®準2級合格に必要な勉強量
本番の形式に慣れつつ、1ヶ月でまとまった量をこなす必要があります。おすすめの参考書を2つ紹介するので、どちらか1冊を選んで終わらせましょう。
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実際のテスト形式で問題が収録されているため、短期間で対策したい人におすすめです。必ずしも7日間で終わらせる必要はないので、スキマ時間で対策したい人は少しずつ進めましょう。
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実際の過去問が6回分収録されています。過去問3回分は英検®の公式HPでも公開されていますが、解説がありません。そのため、解説が載っているこちらの問題集を使うことをおすすめしています。ただ解くだけではなく、復習もしっかり行うことで力がついていくので、解説もしっかり読みましょう。
【1ヶ月集中】各技能別の対策を解説!
ここからは具体的な勉強法をレクチャーします。
長文読解対策
過去問や問題集の長文読解問題は、必ず時間を計って解きましょう。時間の感覚を身につけることで、本番で焦らずに済みます。とくに間違えた問題は、精読をして、なぜその答えになるのかを理解することが大切です。
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リスニング対策
リスニング力を上げるためには、ディクテーションが非常に効果的です。過去問や問題集で不正解だった問題や、聞き取れなかった箇所に絞ってディクテーションをしてみましょう。
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ライティング対策
ライティングは、Eメールと英作文の2つの形式があります。
Eメールはパターンが決まっている
Eメール問題は、テンプレートが決まっているので、型を覚えてしまえば対策しやすいです。
英作文は幅広いジャンルで15問以上練習すべき
英作文は、さまざまなテーマの意見論述問題に15問以上は取り組んでおきましょう。
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スピーキング対策
オンライン英会話を利用して模擬面接をするのが一番手っ取り早いですが、独学でも対策は可能です。
独学でできる練習法
- 毎日、声に出して練習する
パッセージの音読や、質問に答える練習を続けることで、英語が口に馴染んできます。 - 自分の声を録音する
スマートフォンの録音機能を使って、自分の声を録音してみましょう。後から聞き返すと、「この発音が曖昧だな」「話すスピードが速すぎるかも」といった、自分では気づきにくい改善点が見つかります。 - 日本語で回答を組み立てる
質問されてもすぐに英語が出てこない場合は、まず日本語で答えを考え、それを英語にしてみましょう。この練習を繰り返すことで、質問に対する答えをスムーズに作れるようになります。
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正しい対策をすれば1か月で合格できる!
英検®準2級合格は、正しい勉強法と集中力があれば1ヶ月でも十分可能です。効率的な学習で目標を達成し、さらに上のレベルを目指していきましょう!