高校生で英検®2級は合格できる?メリットや対策方法を英検®1級プロ講師が解説

高校生で英検®2級は合格できる?メリットや対策方法を英検®1級プロ講師が解説

近年の大学入試で重要性が増している「英検®2級」。高校卒業程度のレベルとされる2級に、高校生のうちに合格するための具体的な勉強法や、メリットを徹底解説します。

この記事を書いた人のイメージ画像。純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師。

この記事を書いた人

純ジャパながら独学で英検®1級TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。

高校生が英検®2級を取得するメリットは?

「~とは?」イメージ画像。

高校生にとって英検®2級を取得することは、単なる英語力の証明にとどまらず、将来の選択肢を広げてくれます。

大学入試での優遇制度

多くの私立大学や一部の国公立大学では、英検®2級以上を保持していることで「英語の試験免除」や「得点換算」が受けられます。これにより、他科目の勉強に時間を割けるようになり、受験全体の勝率が上がります。実際にどの大学で優遇制度があるかは、自分が受験を検討している大学の入試情報を確認しましょう。

総合型選抜や学校推薦型選抜での優遇

総合型選抜や学校推薦型選抜では、英検®2級が出願資格の条件となっているケースがあります。早い段階で取得しておくことで、推薦枠の確保や書類選考でのアピール材料になります。

共通テスト対策との相乗効果

英検®2級の試験範囲は共通テストと重なる部分が多く、英検対策をすることがそのまま共通テストの英語科目の対策に直結します。

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英検®2級の難易度はどれくらい?

レベル・難易度のイメージ画像。

英検®2級のレベルは「高校卒業程度」とされています。必要な単語数は約3,800語〜5,100語程度で、共通テストに必要な単語数とほぼ同等です。また、文法のレベルは、高校3年生までに習う範囲のものが使われています。

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高校の授業だけで足りない部分

英検®2級では、試験内容に「ライティング」「スピーキング」が含まれます。そのため、高校の授業であまり練習していない場合は、しっかりとした対策が必要です。

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高校生の英検®2級合格率

日本英語検定協会が2016年に発表した高校生の受験者の合格率は、一次試験は34.0%、二次試験は80.4%です。2016年以降合格率は発表されていませんが、試験の難易度は大きく変わっていないため、ほぼ同じくらいと考えられます。

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【最短合格】高校生のための英検®2級対策法

対策のイメージ画像。

効率よく合格を勝ち取るための、パート別勉強法を紹介します。

単語学習

単語を覚える時は、次のポイントに気をつけましょう。

  1. 単語帳を使う
    英検®2級の出題範囲を含む英単語帳を用意しましょう。
  2. 1日に100個単位で目を通す
    単語帳には2000~3000語収録されていることが多く、1日10単語ずつやっても一周するころには最初に学習した内容は忘れてしまいます。できるだけ多くの単語を短期間で何度も見ることを心がけましょう。
  3. 発音を聞きながら覚える
    正しい発音で覚えることで、リスニング対策になります。思っていた発音と違っている場合も、よくあることなので、特に初めて見る単語の発音は確認しましょう。
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リーディング・リスニング対策

リーディング・リスニング対策では、問題を解いた後の復習が大切です。長文読解やリスニング原稿の文章を隅々まで理解するつもりで読み直したり、聞きなおしたりしましょう。

理解が難しいと感じる文は、じっくりと読み解く必要があります。その際のコツは5ステップです。

  1. まずは単語単位で理解
    意味を知らない単語があれば調べます。文中の単語の意味全てを単体で把握します。
  2. 接続詞・接続副詞を見つけて文の数を把握
    長い文の場合は、一つずつの文に分けて読み解きましょう。そのために、文の分かれ目となる接続詞(または接続副詞)を見つけて印をつけます。
  3. 主語・動詞・目的語…のように分解
    S・V・O・C・Mを使って文構造を明確にしていきます。どこまでが主語で、どこが動詞かなど把握していきましょう。
  4. 分けたフレーズごとに読み解く
    動詞は受動態か現在完了か、関係代名詞や分詞構文、倒置などの構文があるか細かく見ていきます。
  5. 文の最初から最後までつなげて理解する
    各部分の意味を理解できたら、1つの文として理解していきましょう。

このように、文を細分化して一つずつ丁寧に理解していく読み方を「精読」と言います。この精読を繰り返すことによって、文章をより正確に読み解く力を身につけることができます。

また、英語の文に慣れていくことで読むスピードが上がり「速読力」も上げていくことができます。

ライティング対策

英検®の英作文では、「導入・理由1・理由2・結論」のように決まった型で英作文をすることが多いです。まずは、構成について理解したうえで、実践練習を繰り返しましょう。また、英検®の英作文では教育や社会・テクノロジーなど幅広い分野のトピックが出題されます。バランスよく練習し、どのような内容が出題されても書けるようにしておきましょう。

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スピーキング対策

まずはスピーキングテスト(面接)の流れを理解しましょう。質問ごとに答えるパターンがあるので、繰り返し練習することで慣れていきましょう。一人で練習できますが、オンライン英会話などで模擬試験をしてもらうと、フィードバックをもらえるので、より良いです。

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【まとめ】高校生のうちに英検®2級に合格しよう

合格のイメージ画像

高校生が英検®2級に合格することで、大学入試を有利に進められる可能性があります。高校1、2年生のうちに取得しておけば、受験を控えた3年生での負担を大きく減らすことができます。早めには対策を始め、自分の得意・不得意を分析しながら学習していきましょう。

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