【学び直し英語】高校文法 仮定法過去・仮定法過去完了

高校で習う仮定法について学び直しましょう!

仮定法とは?

事柄を想定して述べるときの動詞の使い方のひとつ。仮定の条件や願望を表す。高校文法で扱う仮定法は、仮定法過去仮定法過去完了の形で、仮定の条件を表すためによく使われる。「もし~なら、…だろう」などと訳される。

仮定法過去

動詞の過去形を使い、現在の事実とは異なる仮定などを表す。

☞POINT
◆仮定法過去の形
If + 主語1 + 動詞の過去形, 主語2 + would/should/could/might + 動詞の原形
 If節…If + 主語1 + 動詞の過去形, 「もし~なら、」
 主節…主語2 + would/should/could/might + 動詞の原形 「…だろう」

◆仮定法過去の使い方
①現在の事実とは異なる仮定
②現在や未来についての仮定
③現在の事実とは異なる願望

現在の事実とは異なる仮定

仮定法過去で現在の事実とは異なる仮定を表すことができる。

☞POINT
◆仮定法過去ー現在の事実とは異なる仮定
If + 主語1 + 動詞の過去形, 主語2 + would/should/could/might + 動詞の原形
 If節…If + 主語1 + 動詞の過去形, 「もし~なら、」
 主節…主語2 + would/should/could/might + 動詞の原形 「…だろう」

例文

★If we had more money, we could travel to Hawaii.

 もし私たちにもっとお金があれば、ハワイへ旅行に行けただろう。


★If he were here, he would help us.

 もし彼がここにいれば、手伝ってくれただろう。

 仮定法過去では、be動詞はwereを使う。


★If I were you, I would follow his advice.

 もし私があなただったら、彼の助言に従うだろう。

 仮定法過去では、be動詞はwereを使う。

現在や未来についての仮定

仮定法過去で、現在や未来についての仮定を表すことができる。動詞の現在形でも仮定を表すことは可能だが、過去形を使うときは話者が実現可能性が極めて低いと考えている場合が多い。

☞POINT
◆仮定法過去ー現在や未来についての仮定
If + 主語1 + 動詞の過去形, 主語2 + would/should/could/might + 動詞の原形
 If節…If + 主語1 + 動詞の過去形, 「もし~なら、」
 主節…主語2 + would/should/could/might + 動詞の原形 「…だろう」

例文

★If he finished his homework by 7 p.m, he could play the video game.

 もし彼が7時までに宿題を終えていたら、テレビゲームをできるだろう。

 仮定法過去を使っているため、話者が「7時までに宿題を終える可能性は極めて低い」と考えていることが分かる。

 →可能性があると考えている場合は、現在形を使う。

 →If he finishes his homework by 7 p.m, he can play the video game.


★What would you do if you were a millionaire?

 もしあなたが百万長者だったら、どうしますか?

 仮定法過去を使っているため、話者が「百万長者になる可能性は極めて低い」と考えていることが分かる。

 →可能性があると考えている場合は、現在形を使う。

 →What will you do if you are a millionaire?


★It would be nice if you helped me understand this Japanese.

 この日本語を理解できるように助けてもらえると助かります。

 仮定法過去を使って物事を仮定の問題として依頼をすることになり、控えめな印象になる。

仮定法過去完了

動詞の過去完了形を使い、過去の事実とは異なる仮定などを表す。

☞POINT
◆仮定法過去完了の形
If + 主語1 + 動詞の過去完了形, 主語2 + would/should/could/might + 動詞の完了形
 If節…If + 主語1 + 動詞の過去完了形, 「もし~だったら、」
 主節…主語2 + would/should/could/might + 動詞の完了形 「…だっただろう」

過去の事実とは異なる仮定

仮定法過去完了で現在の事実とは異なる仮定を表すことができる。

☞POINT
◆仮定法過去完了の形ー過去の事実とは異なる仮定
If + 主語1 + 動詞の過去完了形, 主語2 + would/should/could/might + 動詞の完了形
 If節…If + 主語1 + 動詞の過去完了形, 「もし~だったら、」
 主節…主語2 + would/should/could/might + 動詞の完了形 「…だっただろう」

例文

★If I had studied harder, I would be able to pass the exam.

 もしもっと一生懸命に勉強していたら、試験に合格することができていただろうに。


★If he had gone to America, we might not have had dinner tonight.

 もし彼がアメリカへ行っていたら、私たちが今夜夕食をすることはなかっただろうに。


★If I had had a lot of money, I could have bought a rich car.

 もしお金がたくさんあれば、高級車が買えただろうに。