「音痴」は英語で?英検1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#14】

「私、音痴だから…」と謙遜したり、友人をからかったりすることってありますよね。日本語では「音痴」という一言で表現できますが、英語にはいくつかの言い方があり、それぞれニュアンスが少し異なります。今回は、様々な「音痴」を表現する英語フレーズを3つご紹介します。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

tone-deaf

tone-deafは、「音痴」を表現する最も一般的で、適切な形容詞です。直訳すると「音の聞こえない」となりますが、これは比喩的に「音程がとれない」「音感がない」という意味で使われます。相手に失礼なく「歌が苦手」ということを伝えたいときにぴったりです。

【例文1】
I love singing, but I’m completely tone-deaf.
歌うのは好きだけど、私は完全に音痴なんだ。
【例文2】
My boyfriend is a great dancer, but he is a bit tone-deaf.
私の彼氏はダンスはうまいけど、少し音痴なんだ。

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bad singer

bad singerは、tone-deafよりも直接的で、少しユーモラスなニュアンスで使われることがあります。シンプルに「歌が下手な人」を意味し、自己紹介で自虐的に使ったり、友人同士で冗談を言い合ったりする際に使えます。

【例文1】
I’m a bad singer.
音痴なの。
【例文2】
He’s a great guitarist, but he’s a terrible bad singer.
彼は素晴らしいギタリストだけど、ひどい音痴だ。

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have a tin ear

have a tin earは、「音感がない」「音痴である」という意味のイディオムです。tinは「ブリキ」を意味し、ブリキの耳では正しい音を聞き分けられない、という比喩からこの表現が生まれました。tone-deafと似た意味合いで、音楽の才能や音感がないことを少し婉曲的に表現したいときに適しています。

【例文1】
He tried to sing along, but it was clear that he had a tin ear.
彼は一緒に歌おうとしたけど、彼が音痴であることは明らかだった。
【例文2】
I hate music class because I have a tin ear.
私は音感がないので音楽の授業が嫌いだ。

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状況によって使い分けよう

今回は「音痴」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。tone-deafは最も一般的で、失礼なく伝えたいときに、bad singerは少しユーモアを込めて、そしてhave a tin earはイディオムとして、それぞれ適しています。

どのフレーズも「歌が苦手」という気持ちを伝えるものですが、状況や相手との関係性によって使い分けることで、あなたの気持ちをより正確に表現できます。ぜひ、今日の記事を参考に、あなたの「音痴度」を英語で伝えてみてください。

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