「お騒がせしてすみません」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#23】

ちょっとしたトラブルを起こしてしまったときや、大勢の人の注目を集めてしまったときなど、「お騒がせしてすみません」という気持ちを伝えたい場面は意外と多いものです。今回は、状況やニュアンスに応じて使い分けられる英語フレーズを、英検®1級を持つ講師の視点から3つご紹介します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
sorry for the trouble
最もシンプルで、幅広い状況で使えるのが、このsorry for the troubleです。troubleは「迷惑」「面倒」「騒ぎ」などを意味し、直訳すると「面倒をおかけして申し訳ありません」というニュアンスになります。日常生活での小さなトラブルから、仕事での問題まで、様々な場面で使える万能な表現です
【例文1】 I’m sorry for the trouble I caused you this morning. 今朝はご迷惑をおかけしてすみませんでした。 |
【例文2】 We are sorry for the trouble. お騒がせして申し訳ございません。 |
We apologize for the inconvenience.
We apologize for the inconvenience.は、よりフォーマルで、ビジネスシーンや公的な場で使われることが多い表現です。apologizeは「謝罪する」、inconvenienceは「不便」「迷惑」を意味し、「ご不便をおかけして申し訳ございません」という、非常に丁寧なニュアンスになります。企業が顧客や一般の人々に対して謝罪する際によく使われます。
【例文1】 We apologize for the inconvenience caused by the train delay. 電車の遅延によりご不便をおかけし、申し訳ございません。 |
【例文2】 We apologize for the inconvenience and thank you for your understanding. ご不便をおかけし申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。 |
sorry about the fuss
sorry about the fuss.は、「騒ぎ」や「大騒ぎ」を意味するfussを使うことで、「お騒がせしてすみません」という日本語のニュアンスに非常に近いフレーズです。特に、些細なことなのに大きな騒ぎになってしまったときなど、少し困惑したような気持ちを込めて謝罪したいときに適しています。
【例文1】 I’m sorry about the fuss. I didn’t mean to make a scene. お騒がせしてすみません。わざと大騒ぎを起こしたわけではないんです。 |
【例文2】 Sorry about the fuss, but it’s all good now. お騒がせしてすみません、もう大丈夫です。 |
状況に合わせた謝罪の言葉を
今回は「お騒がせしてすみません」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。Sorry for the trouble.は一般的な謝罪に、We apologize for the inconvenience.はフォーマルな場面に、そしてSorry about the fuss.は騒ぎに対して謝罪するときに、それぞれ適しています。
状況によって使い分けることで、「お騒がせしてすみません」という申し訳ない気持ちをより伝えられます。ぜひ、あなたの気持ちに合った表現を選んでみてください。