「~だけでなく」は英語で?英検®1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#33】

「彼は仕事ができるだけでなく、性格もいい」「このスマホは軽いだけでなく、バッテリーも長持ちする」
このように、追加情報を付け加えたいときに便利な「〜だけでなく」という表現。英語ではいつもnot onlyを使っていませんか?もちろん間違いではありませんが、実は状況やニュアンスによって使い分けられる様々なフレーズがあります。
今日は、英検1級を持つプロの視点から、3つの異なる「〜だけでなく」の英語表現を詳しく解説します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
not only A but also B
not only A but also Bは、「Aだけでなく、Bもまた」という意味で、not onlyとbut alsoをセットで使うのが基本です。Bに置かれた情報が重要であることを強調する、最も一般的で、フォーマルな場面でも使える表現です。文法的にはAとBが同じ品詞(名詞、動詞、形容詞など)である必要があります。
【例文1】 He is not only a good teacher but also an inspiring mentor. 彼は良い先生であるだけでなく、人を鼓舞するような指導者でもある。 |
【例文2】 The new feature is not only useful but also easy to use. 新機能は便利であるだけでなく、使いやすいです。 |
as well
as wellは、「〜もまた」という意味で、文末に付け加えて前の文の内容に情報を追加する表現です。not onlyのように対比を強調するのではなく、単に情報を付け加えるようなニュアンスで使われます。
【例文1】 He is a great student, and he plays the guitar well, as well. 彼は優秀な生徒で、ギターも上手です。 |
【例文2】 We need to buy some bread and milk as well. パンを買う必要があるし、牛乳も必要だ。 |
more than just
more than justは、「〜だけではない」という意味で、ある物や人の性質などが、一つだけにとどまらないことを強調したいときに使われます。「想像以上に素晴らしい」といった、感情的なニュアンスです。
【例文1】 He is more than just a boss; he is a friend to all his employees. 彼はただの上司ではなく、全社員にとっての友人です。 |
【例文2】 This tool is more than just a simple calculator; it can perform complex scientific functions. このツールはただの電卓ではなく、複雑な科学の計算もできます。 |
表現の幅を広げる一言
今回は「〜だけでなく」を表現する3つのフレーズをご紹介しました。not onlyは強調や対比に、as wellは情報の追加に、そしてmore than justは期待以上の価値を表現するのに、それぞれ適しています。ぜひ状況に合わせて使い分けてくださいね。