英語「per」の意味は?前置詞と接尾辞2つの使い方【今日のフレーズ#57】

英語の「per」の意味を正しく理解できていますか?本記事では、前置詞と接頭辞という2つの使い方を、英検®1級講師が例文付きで徹底解説します。

この記事を書いた人

純ジャパながら独学で英検®1級TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。

英語「per」の意味と使い方

「per」 は、主に前置詞接頭辞の2つの使い方があります。前置詞の「per」としては「〜につき」「〜ごとに」という意味で、数や頻度を表す際によく使われます。一方、接頭辞「per-」として使われる場合は、単語の頭について「完全に」「〜を通って」といった意味を加える役割を果たします。

前置詞の「per」の意味

前置詞としての「per」 は、「〜につき」「〜ごとに」 という意味で、単位あたりの数量や料金、速さなどを表す際に使われる英語表現です。

【例文1】
The ticket costs $50 per person. (チケットは1人につき50ドルです。)
【例文2】
The car travels at 120 kilometers per hour. (その車は時速120キロメートルで走行します。)

「per week」の意味

「per week」 は「1週間につき」や「毎週」という意味で、週単位の頻度や量を示すときによく使われます。同じように、「per day」 であれば「1日につき」、「per second」 であれば「1秒につき」となります。

【例文1】
I go to the gym three times per week. (私は毎週3回ジムに行きます。)
【例文2】
The robot can complete the task in just one second, so it’s one task per second. (そのロボットは仕事をたった1秒で完了できるので、1秒につき1つの作業だ。)

株式での「per」の意味

株式市場では、「PER」 という略語がよく使われます。これは Price Earnings Ratio の略で、日本語では「株価収益率」と訳されます。株価が1株当たり純利益の何倍になっているかを示す指標で、その株が割安か割高かを判断する際に用いられます。

【例文1】
The company’s PER is 20, which is considered high. (その会社のPERは20で、高いと考えられています。)
【例文2】
Investors use the PER to evaluate a company’s stock price. (投資家は会社の株価を評価するためにPERを使います。)

接頭辞の「per」の意味

「per」 は、単語の先頭にくっつく接頭辞として使われることもあります。主に「完全に」 もしくは「〜を通って」 という意味を加えます。

接頭辞per-「完全に」

単語語源
perfect (完璧な)per (完全に) + fact (作る) → 完全に作られた
perform (実行する)per (完全に) + form (形にする) → 完全に形にする
perceive (知覚する)per (完全に) + capere (つかむ) → 完全に掴む
permanent (永久的な)per (完全に) + manere (留まる) → 完全に留まる
persist (固執する)per (完全に) + sist (立つ) → 完全に立つ
persuade (説得する)per (完全に) + suade (進める) → 完全に進める

接頭辞per-「~を通って」

単語語源
perspective (視点)per (〜を通って) + spect (見る) → 〜を通して見る
pervade (広がる)per (〜を通って) + vadere (歩く) → 〜を通って歩く
permeate (染み込む)per (〜を通って) + meare (通る) → 〜を通って通る
スポンサードリンク

英語「per」の意味を理解しよう

今回は、「per」 という英語の単語が持つ前置詞接頭辞という2つの顔について解説しました。特に、単語ひとつひとつをバラバラに覚えるのではなく、接頭辞としての「per」のような語源を理解することで、英語学習はもっと効率的になります。ぜひこの機会に頭に入れておきましょう。

スポンサードリンク