「法人」は英語で?「協会」「社団法人」の言い方も英検®1級プロ講師が解説【今日のフレーズ#178】

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会社の法人名を英語で正しく表記できますか?「法人」と一口に言っても、株式会社、合同会社、社団法人など種類によって英語の表現は異なります。この記事では、英検®1級プロ講師が基本的な英語表現から、各種法人の正式名称、そして法人名の書き方ルールまでを徹底解説。あなたのビジネス英語を一段階アップさせましょう。

この記事を書いた人のイメージ画像。純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師。

この記事を書いた人

純ジャパながら独学で英検®1級TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。

「法人」の英語表現と使い分け

「法人」という英語訳は一つではありません。その法人の形態などに応じて適切な表現を使い分ける必要があります。

「法人」を表す英語① corporation

corporation は「法人」全般を指す最も一般的な英語ですが、特に営利を目的とした大規模な株式会社というニュアンスが強いです。米国では、株式会社を指すことが多いです。

【例文】
A corporation must file an annual tax return. (全ての法人は年次の確定申告をしなければならない。)

「法人」を表す英語② legal entity

legal entityは直訳で「法的な実体」「法人格」を意味し、幅広い意味での法人を指します。会社だけでなく、NPOや財団なども含めた「法律上権利や義務の主体となる存在」という意味合いです。

【例文】
The non-profit organization is considered a separate legal entity. (その非営利団体は、独立した法人と見なされます。)

「法人」を表す英語③ institution

institution は「公共機関」「団体」「施設」といった意味で、特に銀行、大学、研究機関など、公的な役割を持つ法人や組織を指す際によく使われます。

【例文】
We received a donation from a major financial institution. (私たちは主要な金融機関から寄付を受け取りました。)
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法人の種類別英語表記

日本の商法で定められている法人の形態には、それぞれ国際的に通用する英語の正式名称があります。特にビジネスシーンでは、登記上の英語表記を正しく使う必要があります。

「株式会社」を表す英語

法人の中で最も多い「株式会社」に関する表現を学びましょう。

英語表記略語の形ニュアンス
Company, LimitedCo., Ltd.日本の株式会社の英語表記として最も一般的
IncorporatedInc.株式を公開しているかに関わらず使用される、法的に設立された組織
CorporationCorp.大規模な法人

「合同会社」を表す英語

「合同会社」の英語表記として、LLC (Limited Liability Company) が定着しています。

【例文】
Our small business operates as a Limited Liability Company (LLC). (私たちの小さな事業は合同会社として運営されている。)

「合名会社」を表す英語

「合名会社」は、英語でGeneral Partnershipと表記します。

【例文】
The founding members established a General Partnership based on trust. (設立メンバーは信頼に基づいて合名会社を設立した。)

「合資会社」を表す英語

「合資会社」は、英語でLimited Partnershipと表記します。

【例文】
A Limited Partnership requires at least one general partner and one limited partner. (合資会社は、少なくとも一人の無限責任社員と一人の有限責任社員を必要とする。)
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非営利・公益法人の英語名

非営利目的の法人は、一般企業とは異なる英語表記を持ち、これらの名称は法律に基づいています。

「NPO法人」を表す英語

「NPO法人」の英語表記は、Non-Profit Organization (NPO)です。直訳すると「営利を目的としない団体」となります。

【例文】
They are raising funds for a local non-profit organization. (彼らは地元のNPO法人のために資金を調達している。)

「一般社団法人」を表す英語

「一般社団法人」の英語表記は、General Incorporated Associationです。人の集まりに対して法人格が与えられた団体というニュアンスです。

【例文】
The club was registered as a General Incorporated Association last year. (そのクラブは昨年、一般社団法人として登記された。)

「一般財団法人」を表す英語

「一般財団法人」の英語表記は、General Incorporated Foundationです。一定の財産に対して法人格が与えられた団体というニュアンスです。

【例文】
We applied for a grant from the General Incorporated Foundation. (私たちは一般財団法人に助成金を申請した。)

「公益社団法人」「公益財団法人」を表す英語

「公益社団法人」「公益財団法人」の英語表現は、下記のとおりです。

公益社団法人: Public Interest Incorporated Association

公益財団法人: Public Interest Incorporated Foundation

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法人名の英語表記ルールと役職名

海外企業とのやり取りや、法人の公式サイトを作成する際に必須となる、法人名の英語表記ルールと役職名の英語表現を紹介します。

法人名でよく使われる略語

「Co., Ltd.」「Inc.」「Co.」などの略語は、法人名の一部として使われますが、置く位置は原則として法人名の末尾です。

【例】
株式会社在宅英語 → zaitakueigo Co., Ltd. (または 〇〇 Corporation / 〇〇 Inc.)

役職名の英語表記

会社名と同時に言うことが多い役職名の英語表記についても学んでおきましょう。

日本語表記英語表記
代表取締役社長President または CEO(Chief Executive Officerの略)
代表取締役Representative Director
取締役Director または Board Member
監査役Auditor
会長Chairperson
専務取締役Senior Managing Director または Executive Vice President
常務取締役Managing Director
執行役員Corporate Officer または Executive Officer
部長General Manager (GM) または Department Manager
課長Section Chief(またはManager)
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「法人」と対比される「個人」の英語表現

ビジネスにおいて、「法人」と「個人」の区別は重要です。取引形態や契約書で使われる英語表現をまとめて覚えておきましょう。

「個人事業主」を表す英語① Sole Proprietorship

Sole Proprietorship は「個人事業主」「個人経営」という法人ではない事業形態そのものを指すフォーマルな英語です。

【例】
He chose to remain a sole proprietorship for tax simplicity. (彼は税務上の簡潔さのために、個人事業主のまま残ることを選んだ。)

「個人事業主」を表す英語② Freelancer

Freelancer(フリーランサー)は、「個人事業主」という働き方や立場を指す英語です。

【例】
I work as a freelancer from home. (私は在宅フリーランサーとして働いています。)
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【まとめ】「法人」を表す英語はさまざま

この記事では、「法人」を意味する英語表現が、その法人の種類や文脈によってさまざまに使い分けられることを解説しました。この記事を参考に、実際のビジネスシーンで使ってみてくださいね。

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