「見積」「見積書」は英語で?ビジネスで使える関連表現と例文も英検®1級プロ講師が解説

「見積」のイメージ画像。「見積」「見積書」は英語で?ビジネスで使える関連表現と例文も英検®1級プロ講師が解説

海外企業との取引で欠かせない「見積」。EstimateとQuotation、どちらを使うべきか迷ったことはありませんか?今回は、プロ講師がビジネスで即戦力となる単語の使い分けと、見積する時に使える実践的な例文を詳しく解説します。

この記事を書いた人のイメージ画像。純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師。

この記事を書いた人

純ジャパながら独学で英検®1級TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。

「見積」を表す2つの英語表現

ビジネスシーンにおける「見積」には、大きく分けて2つの単語があり、状況によって使い分ける必要があります。

概算見積なら Estimate

Estimate(エスティメイト)は、はっきりとした金額が確定していない段階での概算見積や費用の予測を意味します。状況により金額が変動する可能性がある場合に使われます。

【例文】
Could you give me a rough estimate for the repair costs? (修理費用の大まかな概算見積をいただけますか?)

確定見積なら Quotation (Quote)

Quotation(クォーテーション)は、この価格で契約を結ぶ準備があるというつもりで、確定見積を提示する際に使います。省略形の Quote(クォート)もよく使われます。

【例文】
Please send us a formal quotation for the new software. (新しいソフトウェアの正式な確定見積を送ってください。)

ビジネスではどちらを使う?

契約の最終段階や、後で金額が変わってほしくない場合はQuotationを使います。一方で、プロジェクトの初期段階で「いくらくらいかかるか知りたい」という場合はEstimateが適切です。

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「見積」の関連英語表現

「見積書」や「見積内容」など、見積をする時に使う英語表現を学びましょう。

「見積書」の英語

「見積書」は、英語で「Quotation sheet」または「Estimation sheet」と言います。確定見積の場合は前者、概算見積の場合は後者を使います。

また、口頭ではなく書面で示してほしいというニュアンスであれば、「Written quate」または「Written estimate」を使います。「Written」は動詞の「Write(書く)」の過去分詞形で、「書かれた」という意味になります。

【例文】
Could you give me a written estimate so that I can get my boss’s approval? (上司からの承認を得られるように、書面での見積をくださいますか?)

「相見積」の英語

複数の業者から見積を取る「相見積」は、英語で「Competitive quotes」または「Comparative estimates」と言います。

見積書の内容を表す英語表現

見積書の詳細項目でよく使われる英単語をまとめました。

Validity有効期限
Expiration date有効期限日
Unit Price単価
Quantity (Qty)数量
Subtotal小計
Total amount合計金額
Tax included税込
Tax excluded税抜
Description品名・摘要
Terms of payment支払条件
Delivery date納品日
Discount値引き
Currency通貨(JPY, USDなど)
Notes備考
Complimentary無料特典
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「見積」をする時に使える英語例文集

ビジネスシーンで見積をする時に使える表現を例文を通して学びましょう。

見積を依頼する英語例文

【例文1】
Could you provide a quote for these items? (これらの品物の見積を出していただけますか?)
【例文2】
I would like to request an estimate for the upcoming project. (今度のプロジェクトの見積を依頼したいのですが。)
【例文3】
Could we have the quotation by tomorrow afternoon? (明日の午後までに見積をいただけますでしょうか?)

見積を送付・提示する英語例文

【例文1】
Please find the attached quotation for your review. (ご検討用に、添付の見積書をご確認ください。)
【例文2】
We are pleased to provide the following estimate. (以下の通り、見積を提示させていただきます。)
【例文3】
This quote is valid for 30 days. (この見積の有効期限は30日間です。)

見積の修正・再提示を求める英語例文

【例文1】
Could you revise the estimate to include shipping costs? (送料を含める形で、見積を修正していただけますか?)
【例文2】
Please update the quantity from 50 to 100. (数量を50から100に変更してください。)
【例文3】
We would like a new quote with the latest specifications. (最新の仕様で新しい見積をいただけますか?)

見積が届かない時の催促の英語例文

【例文1】
I am writing to follow up on the quote we requested. (依頼していた見積について、その後の状況を伺いたく連絡しました。)
【例文2】
Could you let us know when we can expect the estimate? (いつ頃に見積をいただけるか教えていただけますか?)
【例文3】
We need the quotation urgently to get approval. (承認を得るために、至急見積が必要です。)

予算をオーバーを伝える英語例文

【例文1】
Unfortunately, this estimate exceeds our budget. (残念ながら、この見積は私たちの予算を超えています。)
【例文2】
Is there any way to reduce the total cost? (合計金額を下げる方法は何かありますか?)
【例文3】
We were looking for something a bit more affordable. (もう少し手頃な価格のものを探していました。)

大量購入割引を打診する英語例文

【例文1】
Do you offer a discount for large orders? (大量注文の場合、割引はありますか?)
【例文2】
Would the unit price be lower if we order 500 units? (500個注文した場合、単価は安くなりますか?)
【例文3】
We would like to discuss a volume discount. (ボリュームディスカウント(大量購入割引)について相談させてください。)
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英語で見積をやり取りする際の3つの注意点

海外企業との取引では、トラブルを防ぐために特に以下の3点は必ず確認しましょう。

通貨と単位(Currency & Units)の明記

日本円(JPY)なのか米ドル(USD)なのか、通貨の明記は必須です。また、「1個(piece)」なのか「1ケース(case)」なのかといった単位も、勘違いが起きやすいポイントなので必ず確認しましょう。

送料や税金(Shipping & Taxes)が含まれているか確認

国によって税金(消費税や関税)の仕組みは大きく異なります。提示された金額にこれらが含まれているのか、あるいは別途請求(Plus tax)なのかを明確にすることが大事です。また、送料も含まれているのか確認しましょう。

納期(Lead time)の詳細を確認

海外取引では時差や、相手国の祝日(旧正月やクリスマス休暇など)が日本と異なるため、いつまでに届くのかを具体的な日付で合意しておきましょう。例えば、納期が「3営業日以内」となっていても、時差や相手国の祝日を考慮すると、思っていた納期に届かないといったトラブルが起きてしまいます。

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【まとめ】「見積」の英語をマスターしてスムーズな取引を

今回は「見積」「見積書」の英語表現を紹介しました。ぜひ実際のビジネスシーンで役立ててくださいね!

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