英語の発音を良くする方法3選|英検1級の英会話講師が解説
英語を話す際、発音はとても重要な要素です。いくら文法や語彙が正しくても、発音が不明瞭だと相手に伝わりにくくなります。この記事では、英検®1級を持つ英会話講師の視点から、英語の発音を向上させるための効果的な方法について解説します。
この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・現役英会話講師として300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
目標を設定しよう
まずは自分なりの「発音が良い」の定義について考えてみましょう。「カタカナ英語を卒業する」という初歩的なものから「ネイティブと勘違いされるくらい良くする」というかなりハイレベルなものまで幅が広いですが、まずは自分なりの目標を設定しましょう。目標がないと、学習が漠然としてしまい、モチベーションも下がりがちです。
目標が決まれば、どのような学習をするかが明確になっていきます。例えば「カタカナ英語を卒業する」という目標であれば、まずは正しい発音を身に着け、ある程度日本人ぽさが残っていてもクリアに聞こえれば目標達成と言えるでしょう。
「ネイティブと勘違いされるくらい良くする」というかなりハイレベルな目標であれば、相当な練習が必要だと思います。自分で練習することはもちろん、ネイティブに聞いてもらったり、レッスンで指導してもらったりといった手間も増えるでしょう。
どの国の発音を手本にする?
日本ではアメリカ英語を使うことがほとんどです。手に入りやすい教材もアメリカ英語で作られているものが多いと思います。また、日本人が「良い発音」と聞いてイメージするのはアメリカ英語だと思います。そのため、特にこだわりがなければアメリカ英語の発音を手本にすることをおすすめします。
もし「絶対にイギリス英語を話したい」など、こだわりがあればイギリス英語を習得するための書籍もあるため、イギリス英語の発音に特化した教材を使うと良いと思います。
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発音を良くする方法
ここからは、発音を良くする方法を3つ紹介していきます。自分にあったものが見つかると良いですね。
発音記号を学ぶ
まずは、基礎となる発音記号の読み方について学びましょう。すべての単語には発音記号が存在します。辞書などで単語を調べる際、発音記号も一緒に確認し、正しい音で単語を習得していくことが大切です。
発音記号の読み方が定着するまでは、発音記号の一覧表などを参考に、1つずつ音読して練習しましょう。インターネットで「英語 発音記号 一覧」などと調べれば参考になるサイトがたくさん出てきます。
また、発音に特化した書籍もあるため、発音マスターになりたい!という人は購入してとことん突き詰めても良いですね。
リピーティング練習
ネイティブスピーカーの発音を聞き、そのままリピートするシンプルな練習です。特に短い単語やフレーズを繰り返し発音することで、発音矯正になることはもちろん、最初はゆっくりと、次第にネイティブと同じ速度で発音できるようにしましょう。
自分の発音を録音し、お手本と比べてみるのも効果的です。自分の声を聞くことに最初は抵抗があるかもしれませんが、「聞いているのは自分だけ」と思えば大丈夫です。気にせずにどんどん練習しましょう。
教材は何でも良いと思います。英検®を勉強中なら英検の単語帳を使うなど、どんな教材も発音矯正に使うことができます。もし何も持っていない場合は、発音矯正に特化した教材もあるため、1冊購入してみるのも良いですね。
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もしくは、好きなドラマや映画で一般的なアメリカ英語が使われているのなら、それを教材にするのもアリです。特に、俳優は発声や発音のトレーニングをしている人が多く、セリフも聞き取りやすいため英語教材としておすすめです。今回はおすすめの映画を2つ紹介します。
プラダを着た悪魔(2006)
原題:The Devil Wears Prada
ファッション業界に飛び込んだ若い女性アンディが、冷酷な上司の下で奮闘しながら成長していく姿を描く映画です。アン・ハサウェイとメリル・ストリープの名演技が光り、仕事と私生活の両立のため奮闘する姿が描かれています。
アメリカ英語が使われており、仕事や私生活での日常会話がたくさん出てきます。真似して練習してみましょう。また、第一アシスタントのエミリーはイギリス英語を話しているので、発音の違いを楽しみましょう!
マイ・インターン(2015)
原題:The Intern
ファッション通販サイト「About The Fit」を運営する会社の社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、仕事に追われ、愛する夫と子どもとの時間を大切にできていないことを悩んでいる。そんなある日、70歳のベン(ロバート・デニーロ)がシニアインターンとして入社し、彼に背中を押されながら仕事と家庭の両立について向き合っていこうと奮闘していく。
こちらもアンハサウェイが主演の映画です。どの役者も聞き取りやすい英語を話しているので、映画全編を通して良い教材になると思います。ところどころセリフには少しスピード感やテンポの良さがあり、流暢な英語のイントネーションやスピードがとてもお手本になります。
英会話レッスンを受ける
プロに客観的に見てもらうことで自分の発音の癖や誤りを知ることができるため、定期的にオンラインレッスンを受講することをおすすめです。ネイティブに見てもらうと良いですが、日本人でも発音を得意としている講師はいるため、探してみましょう。
ワールドトークがおすすめ
ワールドトークはオンライン英会話サービスで、日本人講師とマンツーマンで英会話レッスンを受けられるプラットフォームです。日本人講師が多数在籍している点が大きな特徴で、英語初心者や英会話に不安がある方にとって安心して学べる環境が整っています。
ワールドトークのもう一つの特徴は、学習者のニーズに合わせてレッスンをカスタマイズできる点です。発音指導が可能な講師を予約し「発音を良くしたい」と伝えましょう。また、レッスンは24時間予約可能で、忙しい社会人や学生にも利用しやすい柔軟なシステムも魅力的です。
筆者もワールドトークを受講したことがあり、アメリカ在住の日本人の先生に指導していただきました。自分の発音の癖について教えてくださり、自分では気づかなかったため、とても有意義な時間となりました。レッスンは25分で数百円で受講できる手軽さも魅力のひとつです。
英語の発音を良くするためには
今回は英語の発音を良くする方法を3つ紹介しました。発音を良くするには、自分で練習をコツコツ続け、時にはネイティブやプロの英会話講師に聞いてもらうことが大切です。
しかし、最も大切なことは間違いを恐れないことです。間違いをすることで自分の弱点を知り、改善点を見つけることができます。また、発音は一夜にして身につくものではありません。毎日少しずつでも継続して練習することで、徐々に改善していきます。目標を持ち、それに向かってコツコツと努力を続けましょう。