「おごる」は英語で?英検1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#9】

友人や同僚と食事に行った際、「今日は私がおごるよ!」とスマートに言いたいとき、英語ではどう表現すればいいのでしょうか。「おごる」は日本語ではよく使う言葉ですが、英語には直訳できる単語がありません。今日の記事では、状況や相手との関係性に応じて使い分けられる英語フレーズを、英検1級を持つ講師の視点から3つご紹介します。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
It’s on me.
「私がおごるよ」を表現する最も一般的でカジュアルなフレーズが、It’s on me.です。直訳すると「それは私の上に(ある)」となりますが、「私が払います」という意味で使われます。友人との食事や飲み会の場で、気軽に「ここは僕が払うよ」と言いたいときにぴったりです。
【例文1】 Don’t worry about the bill. It’s on me tonight. お勘定は気にしないで。今夜は僕がおごるよ。 |
【例文2】 Let me buy you a cup of coffee. It’s on me. コーヒーをおごらせてよ。私がおごるから。 |
my treat
My treat.は、It’s on me.と同様に「私のおごり」を意味しますが、少し丁寧で、相手への感謝やもてなす気持ちがより強く込められています。treatには「ごちそう」「もてなすこと」という意味があり、相手に喜んでほしい、楽しんでほしいという気持ちを伝えたいときに適しています。
【例文1】 Thanks for helping me move. Dinner is my treat tonight. 引っ越しを手伝ってくれてありがとう。今夜の夕食は私のおごりだよ。 |
【例文2】 It’s your birthday, so lunch is my treat. 誕生日だから、ランチは私のおごりね。 |
I’ll get this.
I’ll get this.は、より簡潔でストレートに「私がこれを払います」と伝えるフレーズです。会計時にさっとレジに向かいながら言うなど、行動と合わせて使うことでスマートに「おごる」意思を示せます。ビジネスの場や少しフォーマルな場面でも使えるため、知っておくと便利です。
【例文1】 Thank you for asking me out! No, no, I’ll get this. 誘ってくれてありがとう!いやいや、ここは私に払わせて。 |
【例文2】 After the meeting at the restaurant, the boss said, “I’ll get this for the team. レストランでのミーティングの後、上司は「このチーム分は私がおごるよ」と言った。 |
あなたならどう表現しますか?
今回は「おごる」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。It’s on me.は友人とのカジュアルな場面に、My treat.は感謝やもてなす気持ちを伝えたいときに、そしてI’ll get this.はスマートに支払いの意思を示したいときに、それぞれ適しています。
どのフレーズも相手を思いやる気持ちは同じですが、状況によって使い分けることで、あなたの気持ちをより正確に伝えられます。ぜひ、今日学んだフレーズを参考に、あなたの気持ちにぴったりの「おごる」を英語で表現してみてください。