bucksの意味は「ドル」?スラングなの?dollarとの違いも解説【今日のフレーズ#40】

「お金」に関する英語表現は多岐にわたりますが、ネイティブの会話でよく耳にするのが「bucks」という単語です。学校では習わないため、一体どんな意味なのか、どう使えばいいのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「bucks」の正しい意味、そして同じく「ドル」を意味する「dollar」との違いを徹底的に解説します。語源から理解を深めることで、単なる知識ではなく、生きた英語として使いこなせるようになるはずです!

この記事を書いた人

純ジャパながら独学で英検®1級TOEIC®925を取得。年間300人以上に指導している現役英会話講師です。字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持ち、現在は1児の母として子育てと両立しながらフランス語も話すマルチリンガルに。メディア会社での役職経験を活かした分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。

bucksの意味は「ドル」?

bucks は「ドル」を意味します。ネイティブの日常会話では、10 dollars を 10 bucks と言います。カジュアルな口語表現として使われることが多いです。

【例文1】
A: How much is this? これいくら?
B: It’s twenty bucks. 20ドルだよ。
【例文2】
Can I borrow you fifty bucks? 50ドル借りてもいい?

bucksはスラングなの?dollarとの違いは?

bucksは「dollars(ドル)」の代わりによく使われるスラングです。友人や家族との会話はもちろん、親しみやすい店員とのやり取りなどでも使われます。

一方で、例えばビジネスのプレゼンや公的な文書、公式なニュース記事などのフォーマルな場面では dollar を使うのが一般的です。bucksdollar は、どちらも「ドル」を意味しますが、正式な場ではdollarを使うようにしましょう。

bucksdollars
カジュアルな場面で使うカジュアル・フォーマルどちらの場面でも使う
(例) The cheese cost me 10 bucks.
チーズが10ドルもしたんだ。
(例)The project’s budget is one million dollars.
プロジェクトの予算は100万ドルです。

このように、bucks はインフォーマルなシーンで使う表現だと覚えておきましょう。

Starbucksと関係あるの?

結論から言うと、Starbucks(スターバックス)という店名と「ドル」を意味する bucks には、直接的な関係はありません

スターバックスコーヒージャパンの公式ウェブサイト「STARBUCKS STORIES JAPAN」によると、スターバックスの名前は、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』の登場人物で、捕鯨船ピークォド号の一等航海士「スターバック(Starbuck)」に由来しています。

さらに、創業者がコーヒーにまつわる歴史をたどる中で、19世紀のコーヒー商人たちが頻繁に行き来した航海の歴史を連想させる要素として、「Siren(サイレン)」という海の精をロゴマークに取り入れたという背景もあります。

このように、スターバックスという店名やロゴは、航海や物語から着想を得たものであり、お金を意味する「bucks」とは関連性がないと言えます。

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bucksの語源から意味を理解しよう

言葉のルーツを辿ると、その単語の持つニュアンスや文化的な背景がより深く理解できます。bucks の語源は、アメリカの歴史に深く根ざしています。

bucks」という言葉は、もともと「雄ジカの皮」を意味する「buckskin(バックスキン)」に由来しています。
かつて、アメリカの開拓時代、特に先住民族との間で行われていた物々交換では、雄ジカの皮が価値の尺度として広く使われていました。
この「雄ジカの皮」を意味する buck が、次第に「お金」や「価値」を指すようになり、現代ではアメリカの通貨単位である「ドル」を意味するようになりました。
この語源を知ると、bucksdollar と比べてより口語的で、カジュアルな響きを持つ理由が理解できるのではないでしょうか。

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bucksの正しい発音は?

bucks の発音は、カタカナで書くと「バックス」となりますが、正確な発音を身につけることが重要です。

発音記号: /bʌks/

  • b: 日本語の「バ」よりも、唇をしっかりと閉じて破裂させる音。
  • ʌ: 日本語の「ア」と「オ」の中間のような音。口を大きく開けず、喉の奥から出すイメージです。
  • k: 日本語の「ク」よりも、息だけを出すような、喉の奥で止める破裂音。
  • s: 最後の「ス」は歯と歯の間から息を漏らす摩擦音。日本語の「ス」のように母音(ウ)を入れないように注意しましょう。

カタカナで書くと「バァクス」のようなイメージで、最後の「ks」をはっきりと発音するのがポイントです。

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bucksの意味を理解して使いこなそう

この記事では、「bucks」の意味、dollarとの違い、そして語源について詳しく解説しました。

単に「bucks = ドル」と覚えるだけでなく、その背景にある文化や語源を知ることで、会話の中で自然に、そして自信を持って使いこなせるようになります。

英語学習は、単語や文法を暗記するだけでなく、その言葉が持つニュアンスや背景を理解することが上達の鍵です。ぜひ、今日から積極的に bucks を使ってみてください。

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