英検1級おすすめの単語帳2選!勉強法も解説|英検1級の英会話講師がレクチャー

英検®1級は、大学上級レベルの英語力を証明する資格として、多くの学生や社会人が受験します。特に、英単語の習得は合格に不可欠です。しかし、どの単語帳を使えばよいか、どのように勉強すれば効率的か、悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、英検®1級の英会話講師が自身の合格体験を基に、英検®1級におすすめの単語帳と効果的な勉強法について解説します。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925

・現役英会話講師として300人以上に指導

・翻訳家としても活動

・1児の母

・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

英検®1級におすすめの単語帳

それでは英検®1級の対策におすすめの単語帳を見ていきましょう!

英検1級 でる順パス単

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英検1級 でる順パス単は、英検®対策に定番の1冊です。この単語帳さえやっておけば安心というくらい英検®1級に出てくる単語帳を網羅しています。単語だけでなく熟語や会話表現も収録しているのが嬉しいポイント。

旺文社の音声アプリ「英語の友」をダウンロードすれば無料で音声を聞くことができます。正しい発音をチェックしながら単語を覚えることができるため質の高い対策ができる点はかなり魅力的です。

英検1級 文で覚える単熟語

【音声アプリ対応】英検1級 文で覚える単熟語 4訂版 (旺文社英検書)

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英検1級 文で覚える単熟語も英語学習者の中では定番の1冊です。「単語と意味だけをひたすら覚えていくのはちょっと退屈」「パス単だけでは物足りない」という人におすすめです。文脈の中で単語を覚えるため、記憶に残りやすいだけでなく、文章を読むことで読解力も身につくのが嬉しいポイント。さまざまなテーマの長文を読みながら学習できるので、飽きずに勉強を続けられます。

旺文社の音声アプリ「英語の友」をダウンロードすれば無料で音声を聞くことができ、リスニングの練習にもなります。文を暗記するくらい何度も復習して使うのがおすすめです。

効果的な単語の勉強法

ここからは効果的な単語の勉強法について見ていきましょう!単語学習に苦しんでいる人は必見です。

視覚と音を活用する

人間の記憶は、視覚や音を通じてより強固に形成されることが研究でわかっています。そのため、目と耳を使った学習が効果的です。単語帳をただ見るだけでなく、音声ダウンロードやアプリを使って音声を聞き、「耳でも覚える」ことを意識しましょう。

特に、正しい発音を覚えることはリスニング対策にもつながります。「知らない単語は聞き取れない」と言われるように正しい発音を知らない単語も聞き取れません。分かったつもりにならず、すべての単語を1回は聞いておくことをおすすめします。

また、視覚的に覚えるには単語を見るだけでなく、意味をイラストで覚えることも効果的です。単語帳の意味を見てもイメージが湧かないということがあると思います。そういった単語はGoogle画像検索などで調べてみると良いです。その単語を表す画像が出てくるため、視覚的に理解することができます。

1日50~100語こなす

単語学習で大切なのは「覚えたい単語に触れる機会を増やすこと」だと思います。「1日10単語やろうと思っています」という方がたまにいらっしゃいますが、それではなかなか単語が定着しないと思います。例えば、その方法で英検®1級パス単を進めていくとしたら、全2400語÷1日10語=240日かかることになります。そんなに日にちが経ってしまって単語帳を終えたときに最初に見た単語を覚えられているでしょうか?

「長期間かけて一周する」よりも、「短期間の間に何周もする」方が定着率はグッとあがります。単語に触れる機会をたくさん作ることを意識しましょう。

定期的な復習が大事

人間の記憶は「忘却曲線」に従って、時間とともに忘れやすくなります。これを防ぐためには、定期的な復習が欠かせません。例えば、1日後、3日後、1週間後といったタイミングで復習することで、長期記憶に定着させることができます。

例えば、「昨日学習したところを復習してから今日の分に取り組む」、「週末には1週間分の単語をまとめて復習する」というように、短期間での復習をすることで単語の定着が格段に変わります。慣れないうちは苦しいかもしれませんが、目標を達成するためには復習を習慣化しましょう。

一言一句覚えなくて良い

単語学習で大切なのは、「単語帳に書いてある意味を一言一句覚えなくて良い」ということです。例えば、「voluptuous」という単語は「肉感的な」と訳されていますが、あまり聞きなれない言葉だったので調べてみると「セクシーな」という意味だということがわかりました。そして、日本語訳の欄に自分で書き加えて覚えやすくしました。このように、単語帳の学習では、書いてある意味を一言一句そのまま覚える必要はありません。自分が覚えやすい言葉で覚えましょう。

せっかく覚えた単語もイメージが湧かなければ実際の長文読解やリスニングでその知識は役に立ちません。自分がイメージしやすい日本語で英単語を理解することが大切です。

グループ分けして覚える

単語をグループ分けして単語同士の関連性を見つけることで、記憶に強く残るだけでなく、実際の英語を使うときに単語が自然に引き出されやすくなるという利点があります。

単語をテーマごとにまとめてみましょう。例えば、ある特定の分野の単語をまとめて学ぶことで、頭の中にそのテーマに関連する「単語のセット」を作ることができます。これにより、関連する状況で一連の単語がまとめて思い出せるようになります。

  • 「天気」:rain(雨)、cloudy(曇り)、sunshine(陽射し)、temperature(温度)、forecast(予報)
  • 「旅行」:destination(目的地)、passport(パスポート)、luggage(荷物)、departure(出発)、arrival(到着)
  • 「感情」:anger(怒り)、fear(恐れ)、joy(喜び)、disappointment(失望)

このように、あるトピックについて一連の単語をまとめて覚えることで、実際にその状況の問題が出たときに、単語が頭の引き出しから出やすくなっていきます。

語源で覚える

語源をもとに単語をグループ化するのも非常に有効です。英単語の多くは、ラテン語やギリシャ語に由来しています。接頭辞や接尾辞を手がかりに、意味を覚えていくのも非常に効果的です。また、単語が覚えやすくなるだけでなく、新しい単語に出会ったときにその意味を接頭辞や接尾辞から推測しやすくなります。

例えば、rebuild「再建する」という単語には “re-“という「再び、戻る」といった意味を持つ接頭辞がついています。 “re- (再び)+ build(建てる)”=再建する、というように語源を理解することで単語の定着が良くなります。

接頭辞接尾辞はたくさんありますが、まずは代表的なものを覚えれば充分です。インターネットなどで「接頭辞接尾辞 一覧」などと調べればすぐ出てくるので、1度は見ておくことをおすすめします。

自分に合った方法で学習を

今回は、英単語を覚えるコツを紹介しました。大切なのは、自分のレベル・目標に合わせて教材を選ぶことです。そして、コツがあるとはいえ、最後には自分の継続的な努力が単語量に直結してくるということです。裏技は存在しませんが、効率的・効果的に学び、自分の最終目標をクリアしましょう!

この記事があなたの英語力UPにつながれば幸いです。