dogを使った英語イディオム4選【英検®1級英会話講師が解説】

イディオムは、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使う表現です。より自然で流暢な英語を話せるようになるには、継続的な学習が不可欠。
今回はdog「イヌ」を使ったイディオムを4つご紹介していきます。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・現役英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
fight like cat and dog
直訳すると「ネコとイヌのように戦う」という意味です。その様子から「犬猿の仲である」「激しく口論する」という意味で使われるイディオムです。実際に例文をいくつか見てみましょう。
【例文1】 My brother and sister fight like cat and dog. 私の弟と妹はいつも激しいけんかしている。 |
【例文2】 The two political parties fight like cat and dog during election season. 選挙シーズンになると、二つの政党は仲が悪くなる。 |
it’s a dog’s life
「なんてことだ」「まったくひどい」「こんな生活嫌だ」のように、とてもつらい状況や不運な状況を表すイディオムです。イヌの生活は人間よりも自由がないように思われるのかもしれません。実際に例文をいくつか見てみましょう。
【例文1】 I’ve been working overtime every day this week. It’s a dog’s life! 今週ずっと残業で、もううんざりだ。 |
【例文2】 First, I lost my job, and now my car broke down. It’s a dog’s life! まず仕事を失い、今度は車が壊れた。なんてついてないんだ。 |
dog in the manger
自分が使わないものを他人も使わせまいとする意地悪な人のことを指します。直訳すると「飼い葉桶(かいばおけ)のイヌ」で、イソップ物語に登場する、飼い葉桶に入って他の動物が餌を食べられないようにするイヌに由来しているそうです。飼い葉桶とは、飼料や動物の餌を入れる桶のようなものです。転じて「意地悪な」という意味で使われるイディオムとなっています。
【例文1】 My little sister is such a dog in the manger. She won’t let me play with her toys. 妹は本当に意地悪で、自分の玩具を私に貸してくれない。 |
【例文2】 She’s a dog in the manger when it comes to office supplies. She hoards all the best pens and paper clips. 彼女はオフィス用品のことになると本当に意地悪だ。一番良いペンやクリップを独り占めしている。 |
dog eat dog
競争が激しく、弱肉強食の世界を表すイディオムです。ビジネスの世界や、生き残りが厳しい状況で使われます。
【例文1】 The advertising industry is a dog-eat-dog world. You have to be tough to survive. 広告業界は弱肉強食の世界だ。生き残るためには強くなければならない。 |
【例文2】 After the economic crisis, it was a dog-eat-dog world out there. 経済危機の後、世の中は弱肉強食の世界になった。 |
少しずつイディオムを覚えていこう
英語のイディオムは豊富にあり、数回の勉強で全て覚えることは難しいです。定期的に少しずつ覚えたり、テーマ別に学習したり、工夫して習得していきましょう。
例えば今回は、dog「イヌ」を使ったイディオムを紹介しましたが、動物を使ったイディオムはまだまだあります。好きな動物に関するイディオムがあるか調べてみるのも良いですね。
この記事があなたの英語力アップにつながると幸いです。