「自業自得」は英語で?英検1級の英会話講師が解説【今日のフレーズ#7】

「自業自得」を英語で言うには、どのようなフレーズが適切でしょうか?これは日本語でもよく耳にする言葉ですが、実は英語には直訳できる単語がありません。今日の記事では、状況やニュアンスに応じて使い分けられる英語フレーズを、英検1級を持つ講師の視点から3つご紹介します。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

get what (人) deserved.

「自業自得」を表現する最も一般的でストレートなフレーズは、deserveという動詞を使うものです。deserveは「〜に値する」「〜を受けるにふさわしい」という意味で、良い結果にも悪い結果にも使えます。このフレーズでは、deservedと過去形にすることで、「自分が招いた結果を受けた」というニュアンスを強調できます。

【例文1】
He was always rude to his colleagues, and now he’s been fired. He got what he deserved.
彼はいつも同僚に無礼だった。クビになったのは自業自得だ。
【例文2】
You never studied for the test, so it’s no surprise you failed. You got what you deserved.
テスト勉強をしなかったのだから、落ちたのは当然だ。自業自得だよ。

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have egg on one’s face

このフレーズは直訳すると「顔に卵がついている」となりますが、これは「失敗して恥ずかしい思いをする」「面目を失う」といった意味で使われます。自分の過ちが原因で恥をかいた、という「自業自得」の状況にぴったりです。他人の失敗を茶化すような、少しからかうニュアンスが含まれることもあります。

【例文1】
He boasted that he would win the race easily, but he tripped and came in last. He definitely had egg on his face.
彼はレースに楽勝すると自慢していたが、転んで最下位になった。まさに自業自得で、恥ずかしい思いをしただろう。
【例文2】
After all his grand promises, the project failed completely. The CEO had a lot of egg on his face.
壮大な約束をしたにもかかわらず、プロジェクトは完全に失敗した。CEOは面目丸つぶれだった。

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a bitter pill to swallow

直訳すると「飲み込むには苦い錠剤」となるこのフレーズは、不愉快な事実や不都合な状況を受け入れなければならないときに使われます。「自業自得」のニュアンスに加えて、「厳しい現実を甘んじて受け入れる」という辛い感情が込められています。

【例文1】
Admitting that I’d failed the project was a bitter pill to swallow.
プロジェクトに失敗したと認めるのは、自業自得とはいえ辛いことだった。
【例文2】
She made a bad decision and lost a lot of money. It was a bitter pill to swallow, but she learned from it.
彼女は悪い決断をして大金を失った。自業自得だが、学びはあった。

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あなたならどう表現しますか?

今回は「自業自得」を表現する英語フレーズを3つご紹介しました。deserveは直接的に、egg on one’s faceは恥ずかしさを強調し、そしてbitter pillは感情的な側面を表現するなど、それぞれニュアンスが異なります。

どのフレーズを使うかは、その場の状況や伝えたい感情によって変わってきます。ぜひ、今日学んだフレーズを参考に、自分の言葉で「自業自得」を表現してみてくださいね。

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