handを使った英語イディオム【英検®1級英会話講師が解説】

イディオムは、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使う表現です。より自然で流暢な英語を話せるようになるには、継続的な学習が不可欠。

今回はhandを使ったいろいろなイディオムをご紹介していきます。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925

・現役英会話講師として年間300人以上に指導

・翻訳家としても活動

・1児の母

・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

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hand (人) ~ on a plate

皿に盛った料理を手渡すことから、「苦労せずに簡単に手に入れる」という意味合いで使われるイディオムです。努力や苦労なしに、何か(物、情報、機会など)が人に与えられる場面を表現するときに使われます。実際に例文を見てみましょう。

【例文1】
The teacher handed the answers on a plate to the students.
先生は生徒たちに簡単に答えを与えた。
【例文2】
The promotion was handed to him on a plate.
彼は苦労せず安々と昇進した。

have the upper hand

upper handは文字通りに「上の手」という意味で、そこから「優位に立つ」「優勢である」「主導権を握る」といった意味で使われています。実際に例文を見てみましょう。

【例文1】
Our team had the upper hand in the first half of the game.
私たちのチームは試合の前半で優勢だった。
【例文2】
She has the upper hand in the negotiations because she knows more about the deal.
彼女は取引についてより多く知っているので、交渉で優位に立っている。

hand it to (人)

文字通りに「~に何かを手渡す」という意味や、「~に(責任や仕事などを)任せる」という意味もありますが、「~には敬意を払うべきだ」「~は立派だ」という意味ももつイディオムです。実際に例文を見てみましょう。

【例文1】
Could you hand it to me?
それを私に手渡してもらえますか?
【例文2】
I have to hand it to her to finish the marathon despite her injury.
怪我にもかかわらずマラソンを完走した彼女には敬意を払うべきだ。

be an old hand at

単語から長い間同じ仕事や作業を繰り返してきた人の手を連想でき、そこから「熟練した人」「ベテラン」という意味で使われるイディオムです。実際に例文を見てみましょう。

【例文1】
He’s an old hand at programming.
彼はプログラミングに熟練している。
【例文2】
She’s an old hand at dealing with difficult customers.
彼女は難しい顧客への対応に慣れている。

win ~ hands down

楽勝する」「圧勝する」「手も足も出させない」といった意味で使われるイディオムです。元々競馬で騎手が両手を下ろしたまま(手綱を握らずに)ゴールインする様子から、「楽々と」「簡単に」という意味を持つようになったと言われています。実際に例文を見てみましょう。

【例文1】
Our team won the game hands down..
私たちのチームは試合に楽勝した。
【例文2】
She won the piano competition hands down with her amazing performance.
彼女の素晴らしいパフォーマンスでピアノコンクールで圧勝した。

have (人) eating out of (the palm of) one’s hand

(人)を手のひらで転がす」「(人)を意のままにする」「(人)を操る」という意味で使われるイディオムです。魅了や影響力を行使して、その人を自分の思い通りに操ることや、相手が自分の魅力や権力に逆らえずに自分の言いなりになっている状態を表します。実際に例文を見てみましょう。

【例文1】
She has him eating out of the palm of her hand.
彼女は彼を手のひらで転がしている。
【例文2】
He’s so charming that he has everyone eating out of his hand.
彼はとても魅力的で、誰をも手玉に取っている。

イディオムを覚えるコツ

英語のイディオムは豊富にあり、数回の勉強で全て覚えることは難しいです。定期的に少しずつ覚えたり、テーマ別に学習したり、工夫して習得していきましょう。例えば今回は、handを使ったイディオムを紹介しましたが、体の部位を使ったイディオムはまだまだあります。どんなイディオムがあるか調べてみましょう。

また、英語表現に対する日本語訳をそのまま覚えるより、イディオムがもつイメージを頭に取り込むのもコツです。例えば辞書ではなく画像検索で意味を調べてみるのはいかがでしょうか?

この記事があなたの英語力アップにつながると幸いです。

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