直前でもできる!英検®準2級面接対策【英検®1級英会話講師が解説】

英検®準2級の面接試験は、合否を大きく左右する重要なです。一次試験を合格したからには、合格したいと思う人も多いはず。その気持ちとは裏腹に、英検®準2級の対策をしていても、最後まで不安は残りますよね。今回は年間300人以上に指導する英語講師の私が、直前でもできる対策をご紹介します。少し気をつけてみるだけでも面接官への印象は変わると思うので、試してみてくださいね。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・現役英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
音読では発音に気をつけよう
最初に行われるのが、音読です。20秒間黙読してから、声に出すという流れになります。このパートでは少し発音を気をつけてみましょう。今回は、私がこれまで英検準2級対策を指導していた中で多くあった間違いなどを紹介します。
the + 母音
theの発音記号は/ðə/と書かれ、前歯で舌先を軽く挟み込みながら「ア」に近い音を発声します。よく「ザ」と読む生徒さんがいますが、どちらかというと「ダ」に近く聞こえます。また、通常であればあまり強く読まれない単語でもあります。
このtheの後に母音(日本語の「アイウエオ」に対応する音)がある場合は、「ジ」に近い音に変化します。例えば “the internet” は「ジ・インタァネッt」という感じの発音になります。
英検®の面接官は英語を聞きなれている人ばかりだと思います。そのため、母音の前のtheを「ザ」と読んでしまうと少し違和感を感じるかもしれません。「ジ」と読んで、少しでもネイティブに近い発音に近づけられるといいですね。
-sの付け忘れに注意
特に音読の時に気をつけるべきなのは、名詞が複数形になっていて最後にsが付く場合は、単語の最後は「ス」や「ズ」という発音になるということです。sを付け忘れて読む人が案外多いので、ここも気をつけるポイントと言えると思います。
音読の時はネイティブぽく読もうと思って速く読まないといけない訳ではありません。大きな声ではっきりと読み上げることが大切で、速さは重要ではないと思います。目で一つひとつの単語をきちんと確認しながら正確に読んでいきましょう。
workとwalk
よくある間違いで多いのは、workとwalkの発音が逆に聞こえてしまうことです。work(発音記号:wərk)は舌を後ろに引いて、口を少しすぼめた状態で「アー」と発音します。最後の「rk」は、舌先を上の歯茎に近づけて発音します。rの発音があるものの、舌を強く巻きすぎると不自然なので気をつけましょう。
walk(発音記号:wɔk)は口を大きく開けて「オー」と発音するのがポイントです。最後の「k」は、舌の奥を上顎に押し付けて発音します。
描写の問題ではなるべく情報を入れよう
2問目と3問目では、描写の問題が出ます。ここの2問では、なるべく多くの情報を入れることが大切です。
2問目では5組全員の動作に触れよう
2問目のpictureでは5人(組)の人たちが違う動作をしており、それぞれが何をしているか答えます。まずは、描かれている人全員について述べることが必須です。1人ずつ文を作っていけば、5つの文ができます。漏れなく描写するようにしましょう。
なるべく多くの情報を入れよう
面接官は、受験者が話したことを基に点数付けをしていきます。そのため、点数を決めるための材料が多い方がいいと思います。黙っていたり、少ししか話さなかったりすると面接官も採点が難しくなってしまうはずです。
そのため、描写の問題では、なるべく多くの情報を入れられるといいですね。少し練習してみましょう。

2問目の練習です。
この女性の動作を描写してみましょう。
例えば、解答例としてA woman is sitting.ということができます。この答えでもいいと思いますが、もう1つ情報を足してみましょう。この女性はどこに座っているでしょうか?「椅子に座っている」という情報を付け足して、A woman is sitting on a chair. (女性は椅子の上に座っています。)ということもできます。ソファに座っているなら “on a sofa”になりますね。
また、女性の衣類にも注目してみましょう。「緑色のドレスを着ている」という情報を付け足して、A woman in a green dress is sitting on a chair. (緑色のドレスを着ている女性は椅子の上に座っています。)ということができます。メガネをかけている女性なら “A woman with glasses”、帽子をかぶっているなら “A woman with a hat”と言うことができます。
よくある間違い
絶対に間違いというわけではないのですが、1つ覚えておくといい表現あるので確認しておきましょう。

この女性の動作を描写してみましょう。
このように、電話をしている人を描写させる問題では、多くの生徒が “A woman is calling.”と答えます。絶対に間違いというわけではないのですが、”call”は「電話をかける」という意味です。電話をかけている様子が描写されていれば問題ないですが、絵をよく見ると電話で会話している様子を描いているイラストがほとんどだと思います。
「電話で話す」は “talk on the phone”です。 “A woman is talking on the phone.”と答えた方がより自然な答えだと思います。難しい表現ではないので覚えておきましょう。
意見を言う問題では2文以上言おう
描写の問題では、使える表現が限られていますが、4問目と5問目ではある程度自由に解答ができるので、表現の豊かさをアピールしやすいパートです。ここでは、私の生徒さんの例を紹介します。まずは質問を見てみましょう。
Q: Do you think working at home is better than working in an office?
(在宅勤務はオフィスで働くよりも良いと思いますか?)
この質問に対して、生徒さんは次のように答えました。
A: I think working at home is better because people do not have to go to an office.
まず、この答えの良かったところは…
①I think ~.を使えた
②becauseを使えた
③peopleという単語を主語にした
④do not have to ~という表現を使えた
などが挙げられます。ただし、この答えだけでは少し物足りなさがあります。意見を述べる問題では、意見をサポートするための理由やその補足、具体例を言えると良いです。例えば、先ほどの生徒さんの答えに付け加えるとしたら次のような解答例を挙げられます。
例1: I think working at home is better because people do not have to go to an office. They do not need to take a bus or train every day.
(オフィスへ行かなくていいので、在宅勤務の方がいいです。バスや電車に毎日乗る必要がありません。)
例2: I think working at home is better because people do not have to go to an office. They can save time and spend more time with their families.
(オフィスへ行かなくていいので、在宅勤務の方がいいです。時間の節約ができ、家族とより多くの時間を過ごすことができます。)
このように「オフィスに行かなくていいと、どのようなメリットがあるか」を述べ、理由の補足をしています。本番では「問題への答え+理由」に加え、もう一息頑張って一文付け足しましょう。
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