英検®2級に出る文法まとめ|英検®1級講師が解説

英検®2級で出題される文法事項は、高校卒業程度のレベルとされています。つまり、高校で習う英文法全体が範囲に含まれると考えて良いでしょう。

ただし、すべての文法事項がまんべんなく出題されるわけではありません。今回は、特に頻出の文法項目をご紹介します。

この記事を書いた人

・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ

時制

時制とは、動詞の形を変えることによって、その行為や状態がいつ起こったか、いつ起こるかを示す文法的な概念です。日本語では、動詞の活用形によって「〜した」「〜する」といった形で過去、現在、未来を区別しますが、英語では動詞の形そのものが変化したり、助動詞と組み合わされたりすることで時制を表します。

  • 現在形
    「今」だけでなく、「習慣」や「普遍の事実」を表す。
    ☆I wake up at 7 a.m. every day. (私は毎日7時に起きます。)
  • 過去形
    過去の「一時点」に起こった出来事を表す。
    ☆I went to the library yesterday. (私は昨日、図書館に行きました。)
  • 未来形
    未来を表す「will」と「be going to」の使い分けが重要。
    ☆I will help you with your homework. (宿題を手伝うよ。)(今決めた)
    ☆She is going to study abroad next year. (彼女は来年留学する予定です。)(すでに決まっている)
  • 進行形
    ・現在進行形
     ☆He is playing a video game now. (彼は今、テレビゲームをしています。)
    ・過去進行形
     ☆I was listening to music when my mom called. (お母さんから電話があった時、私は音楽を聴いていました。)
    ・未来進行形
     ☆They will be waiting for us at the station. (彼らは駅で私たちを待っているでしょう。)
  • 現在完了形
    過去から「今」につながる意味を持ち、3つの用法がある。
    ・経験用法「~したことがある」
     ☆I have been to Hawaii three times. (私はハワイに3回行ったことがあります。)
    ・継続用法「ずっと〜している」
     ☆He has lived in Tokyo for five years. (彼は5年間、東京に住んでいます。)
    ・完了・結果「ちょうど〜したところだ」
     ☆I have just finished my homework. (私はちょうど宿題を終えたところです。)
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仮定法

仮定法では、事実とは異なる仮定などを表す。現在のことを仮定する仮定法過去と過去のことを仮定する仮定法過去完了がある。

  • 仮定法過去:動詞の過去形を使い、現在の事実とは異なる仮定などを表す。
    ☆If we had more money, we could travel to Hawaii.(もし私たちにもっとお金があれば、ハワイへ旅行に行けただろう。)
  • 仮定法過去完了:動詞の過去完了形を使い、過去の事実とは異なる仮定などを表す。
    ☆If I had studied harder, I would be able to pass the exam.(もしもっと一生懸命に勉強していたら、試験に合格することができていただろうに。)
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原形不定詞

原形不定詞とは、toの付かない不定詞、つまり動詞の原形のこと。原形不定詞は知覚動詞や使役動詞の後ろで用いられる。

  • 知覚動詞
    see, watch, hear, feel, smell, tasteなど
    ☆I saw him leave the room.(私は彼が部屋を出るのを見ました。)
  • 使役動詞
    make, have, let
    ☆The coach made the players practice every day.(コーチは選手たちに毎日練習させました。)

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関係代名詞・関係副詞

関係代名詞にはwhich、who、thatなどがあり、名詞名詞を説明する節を結び付ける。関係代名詞には種類がある。

  • 主格の関係代名詞:節には主語がないことが特徴。
    ☆The book which is on the table is mine.(テーブルの上の本は私のものです。)
  • 目的格の関係代名詞:節には主語があることが特徴。
    ☆The movie which we watched last night was good.(昨日私たちが見た映画は良かった。)
  • 所有格の関係代名詞:先行詞が関係代名詞節を所有していることを表し説明する
    ☆I know a man whose wife is a teacher.(私は妻が教師である男性を知っている。)

関係副詞にはwhere, when, why, howがあり、先行詞を修飾する

  • where:先行詞(場所)に関する情報を付加する。
    ☆I love the city where I was born.(私は自分が生まれた街が好きです。)
  • when:先行詞(時)に関する情報を付加する。
    ☆I will never forget that day when I met him.(私は初めて彼に会った日を決して忘れません。)
  • why:先行詞(理由,事柄)に関する情報を付加する。
    ☆I want to know the reason why he didn’t come to the party.(私は彼がパーティーに来なかった理由を知りたいです。)
  • how:先行詞(方法,様式)に関する情報を付加する。
    ☆I want to know the reason why he didn’t come to the party.(私は彼がパーティーに来なかった理由を知りたいです。)
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分詞構文

分詞は、動詞が形容詞のように働くように形を変えたもので「現在分詞」と「過去分詞」の2種類あります。 「現在分詞」は動詞の-ing形で、「過去分詞」は動詞の過去分詞のことを指します。

その分詞を使った分詞構文を使うことで、「時・理由・条件・付帯状況」などを簡潔に表現することができます。

☆Watching TV, I fell asleep. (テレビを見ていたら、寝てしまった。)

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文法対策のポイント

英検®2級では、文法知識そのものを問う問題だけでなく、長文読解やリスニング、ライティング、スピーキングなど、すべてのパートで文法力が問われます。過去問や模擬試験を解くことも大切ですが、まずは文法事項をしっかりと理解できているか確かめることが大切です。

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