中学2年生の英語がわからない・できない原因は?1学期・夏休みの遅れを解消する勉強法

中学2年生になると、それまで英語の成績に問題がなかった学生でも急に「わからない」「できない」と悩み始めるケースが少なくありません。
今回は年間300人以上を指導する英検®1級プロ講師が、中学2年生の英語が「わからない」「できない」となってしまう原因と、特に英語につまづきやすい時期である1学期・夏休みの遅れを解消する勉強法を紹介します。

この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年長で英検®5級、小学5年生で英検®準1級合格など子供の英検®指導に定評あり。分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。インスタフォロワーは1万人越え、字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持つ。
中学2年生の英語で「わからない」「できない」が急増する理由

中学2年生になると、それまで英語が得意だった人でも急に「わからない」「できない」と悩み始めるケースが少なくありません。実は、この時期の学習には特有の落とし穴が存在します。
中2英語は1学期から難易度が急に上がる
中学1年生の英語は、身の回りの単語や簡単な自己紹介など、直感的に理解しやすい内容が中心でした。しかし、中学2年生の1学期からは、日本語の感覚とは異なる複雑な時制や新しい語順のルールが次々と登場し、内容の重みが一気に増します。
英語への苦手意識が生まれる「中2の壁」とは
文法が複雑になることで、丸暗記だけの勉強法が通用しなくなり、多くの学生が「中2の壁」にぶつかります。ここで一度つまずくと、英語の授業そのものが苦痛になり、苦手意識へとつながってしまうのです。
中学1年生の基礎ができていない
中学2年生の英語がわからない最大の原因は、実は中学1年生の基礎が身についていないことにあります。一般動詞とbe動詞の使い分けや、三人称単数のsといった基本に抜けがあると、中2の新しい文法への理解が難しくなってしまいます。
中学2年生の英語で絶対に押さえるべき最重要文法

中学2年生の英語をマスターするためには、以下の最重要文法を理解しておくことが不可欠です。定期テストや高校入試に直結するため、苦手な単元があれば克服しておきましょう。
中2英語重要文法① 過去形
過去形は、「昨日〜した」「先週〜だった」のように、過去の動作や状態を表すための文法です。
英語では過去のことを表す際、動詞の形を過去形に変える必要があります。動詞の語尾に「ed」をつけるだけの「規則動詞」と、動詞そのものの形がガラリと変わる「不規則動詞」の2種類が存在します。特に、規則動詞だけでなく、”make-made”や”take-took”といった不規則動詞を暗記することが大切です。
定期テストや高校入試でも狙われやすいポイントなので、表を作るなどして声に出しながら現在形とセットで覚えるのが攻略の鍵です。
| 【過去形】 動詞の過去形で表す 現在形:I go to school.(私は学校に行く。) 過去形:I went to school..(私は学校に行った。) |
中2英語重要文法② 過去進行形
過去進行形は、過去のある特定の時点で「ちょうど〜しているところだった」という、まさに過去の時点で進行中だった動作を表す文法です。
動詞部分の形は「was + 動詞のing形」または「were + 動詞のing形」となります。(例:She was reading a book then. 彼女はそのとき、本を読んでいるところでした。)主語が単数(I, He, Sheなど)ならwas、複数(We, You, Theyなど)ならwereを使い分けましょう。よくあるミスとして、ingを忘れて「was play」にしてしまったり、be動詞を忘れて「I playing」にしてしまったりするケースが挙げられます。
| 【過去進行形】 was/were + 動詞のing形 I was going to school.(私は学校に行っているところだった。) |
中2英語重要文法③ 未来形
未来形は、「これから〜するつもりだ(予定)」や「きっと〜になるだろう(予測)」のように、これからの未来のことを表す文法です。
未来を表す方法には「will」と「be going to」の2つの表現があります。「will」は「その場で決めた意思や予測」を表し、「be動詞 going to」は「あらかじめ決まっていた予定」を表すというニュアンスの違いがあります。どちらを使う場合も、後ろに続く動詞は必ず「原形(元の形)」というルールがあります。
| 【未来形】 will + 動詞の原形 I will study in the library today. (私は今日、図書館で勉強するつもりです。) be動詞 going to + 動詞の原形 We are going to visit Kyoto next week.(私たちは来週、京都を訪れる予定です。) |
中2英語重要文法④ There is/are構文
There is / are構文は、「(場所に)〜があります、〜がいます」と存在を表す文法です。この構文の注意点は、主語が動詞の後ろにくることです。「There is [are] + 主語 + 場所」の語順になり、後ろにくる主語が1つ(単数)ならis、2つ以上(複数)ならareを選びます。
| 【There is/are構文】 There is + 単数のもの・人 + 場所 There is a pen on the desk.(机の上にペンが1本あります。) There are + 複数のもの・人 + 場所 There are some students in the park.(公園に何人かの学生がいます。) |
中2英語重要文法⑤ 助動詞
助動詞とは、動詞の前に置くことで、その動作に「〜しなければならない(義務)」や「〜すべきだ(提案)」といった、意味を加える品詞のことです。
中学1年生ではcan(~できる)を習いますが、中学2年生では、must(〜しなければならない)やshould(〜すべきだ)、may(〜してもよい)などを新しく習います。助動詞を文で使うときは、「後ろの動詞は原形にする」という点に気をつけましょう。主語がHeやSheであっても、動詞にsをつけてはいけません。また、否定文にするときは助動詞のすぐ後ろにnotを置くというルールも合わせて覚えておきましょう。
| 【助動詞】 must「~しなければならない」「~に違いない」 You must wear a mask.(あなたはマスクをしなければいけない。) should「~すべきだ」 I should study English.(私は英語を勉強すべきだ。) may「~してもよい」「~かもしれない」 May I call you this afternoon?(今日の午後電話してもいいですか?) |
中2英語重要文法⑥ 不定詞
不定詞は、「to + 動詞の原形」という形を作ることで、動詞なのに「名詞・形容詞・副詞」のような働きをさせることができる文法です。不定詞には3つの用法(使い道)があり、これをしっかり見分けることが中2英語の重要ポイントです。
| 【不定詞】 名詞的用法:「〜すること」という意味になり、文の主語や目的語として使うことができる。 I like to play tennis.(私はテニスをすることが好きです。) 形容詞的用法:「〜するための、〜すべき」という意味になり、直前にある名詞を後ろから詳しく説明します。 I don’t have time to eat breakfast.(私は朝食を食べるための時間がない。) 副詞的用法①:「〜するために(目的)」という意味になります。 I went to Osaka to visit my grandmother.(私は祖母に会うために大阪を訪れました。) 副詞的用法②:「〜して(原因)」という意味になり、感情の原因を表します。 I was surprised to hear the news.(私はその知らせを聞いたことが原因で驚いた。→私は知らせを聞いて驚きました。) |
中2英語重要文法⑦ 動名詞
動名詞は、動詞の語尾に「ing」をつけることで、動詞を「〜すること」という名詞の働きに変える文法です。
英語には「後ろには不定詞しか置けない動詞(wantやhopeなど)」と、「後ろには動名詞しか置けない動詞(enjoyやstop、finishなど)」が存在します。特に「enjoy + ing(楽しむ)」や「finish + ing(終える)」は定期テストの穴埋め問題や並び替え問題で出やすいため、フレーズとして暗記してしまうことをおすすめします。
| 【動名詞】 動詞のing形「~すること」 My hobby is cooking Italian food.(私の趣味はイタリア料理を作ることです。) I just finished cleaning my room.(私はちょうど部屋の掃除を終えたところです。) |
中2英語重要文法⑧ 比較
比較は、2つのものや、3つ以上のものを比べて「どちらが〜か」「何が一番〜か」を表現するための文法です。
比較の表し方には、主に以下の3つのパターンがあります。
| 【比較】 比較級 *形容詞や副詞の語尾に「er」をつけ、後ろに「than(〜よりも)」を置き、「AはBよりも〜だ」を表す。 *スペルの長い形容詞や副詞はerをつけず、前にmoreを置く。 He is taller than Mike.(彼はマイクより背が高い。) This book is more difficult than that one.(この本はあの本よりも難しい。) 最上級 *形容詞の前に「the」をつけ、語尾に「est」をつけることで「Aは(すべての中で)一番〜だ」を表す。 *スペルの長い形容詞や副詞はestをつけず、前にmostを置く。 He is the tallest in our class.(彼は私たちのクラスで一番背が高い。) This book is the most difficult in the library.(この本は図書室の中で一番難しい。) 同等比較 *「as + 形容詞・副詞の原形 + as +比較対象」「~は[比較対象]と同じくらい〜だ」を表す。 He is as tall as Ken.(彼はケンと同じくらい背が高い。) This book is as difficult as that one.(この本はあの本と同じくらい難しい。) |
中2英語重要文法⑨ 受動態
受動態は、「〜される」という、主語が受け身の立場になることを表す文法です。
動詞の部分を「be動詞 + 過去分詞」とし、誰によって行われたかをはっきり言いたいときは、文の後ろに「by + 行為者(〜によって)」を付け足します。ここで新しく登場する「過去分詞」は、規則変化と不規則変化を覚える必要があります。特に、”take-took-taken”や”speak-spoke-spoken”といった不規則変化は早めから暗記して対策していきましょう。
| 【受動態】 be動詞 + 動詞の過去分詞「~される」 This cake is made by my mother.(このケーキは私の母によって作られた。) English is spoken by people around the world.(英語は世界中の人に話されています。) |
「わからない」をなくす!中2の英語勉強法

中2英語の「わからない」を効率よく解消し、定期テストの点数を伸ばすための具体的な勉強法を解説します。
取り組む順番で文法の苦手をなくす
英語の文法を完全に自分のものにするには、学習の順序が何よりも重要です。まず「文法を理解する」ことから始め、次に「例文を見る」ことで使い方のイメージを掴み、最後に「問題を解く」という3ステップのサイクルを意識してください。
もし問題を解いて間違えたり、解説を読んで少しでもスッキリしない部分があれば、すぐに最初のステップに戻って参考書を読み直しましょう。このサイクルを繰り返すことで、応用問題にも対応できる本物の実力が身につきます。
教科書や参考書の音読を繰り返す
文法を頭で理解したら、次は教科書や参考書の例文を何度も声に出して音読しましょう。目で見ることと同時に、口を動かし、自分の耳で声を聴くことで、情報の記憶を定着しやすくなります。
何度も音読を繰り返すことで、英語特有の語順やフレーズが自然と頭に染み込み、英語の感覚が身についていきます。結果として、長文読解のスピードが上がったり、文法問題のミスが減ったりといったメリットがあります。
英単語力を鍛える
実は、中学2年生の英語で最も差がつきやすいのが英単語力です。すべての土台となる英単語ですが、短期間の詰め込みでは身につかず、毎日の継続力がものを言います。
効果的な覚え方は、1日に5個や10個を完璧にしようとするのではなく、1日に50個程度のまとまった単語数に毎日連続して目を通すことです。エビングハウスの忘却曲線という人間の記憶に関する有名な理論では、人間の脳は何度も繰り返し出会う情報を「必要な記憶」と判断するといいます。つまり、短期間で単語に見る回数を増やせば、短い期間で大量の単語が記憶に定着していきます。
まとめ:中2英語の1学期や夏休みの遅れを解消しておくべき

中学2年生の英語は、これからの高校受験や高校英語の成否を分ける極めて重要なターニングポイントです。1学期に生まれた「わからない」や、夏休みの段階での遅れをそのままにしておくと、2学期以降の授業には一切ついていけなくなってしまいます。今すぐ正しいステップで復習を始め、英語を得意科目にしていきましょう。
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