顔の部位を使った英語イディオム【英検®1級英会話講師が解説】

イディオムは、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使う表現です。より自然で流暢な英語を話せるようになるには、継続的な学習が不可欠。
今回はいろいろな体の部位を使ったイディオムをご紹介していきます。

この記事を書いた人
・独学で英検®1級合格、TOEIC®925
・現役英会話講師として年間300人以上に指導
・翻訳家としても活動
・1児の母
・日本生まれ日本育ちの純ジャパ
eyeを使ったイディオム
be one in the eye for
単語から分かるように、「目の上のこぶ」というイメージがあるイディオムです。「邪魔な存在である」「痛手である」と言った意味で使われます。実際に例文を見てみましょう。
【例文1】 He’s been one in the eye for the boss ever since he started criticizing the company’s policies. 彼は会社の政策を批判し始めてから、上司にとって目の上のこぶだ。 |
【例文2】 The increase in taxes was one in the eye for many families. 税金増加は、多くの家庭にとって痛手だった。 |
there is more to ~ than meets the eye
直訳すると「目に映るものよりも多くのものが~にはある」となり、そこから「~は見た目以上にもっと奥が深い」「~には隠された側面がある」という意味があります。
【例文1】 There is more to this painting than meets the eye. この絵には、見た目以上に深い意味がある。 |
【例文2】 The problem seemed simple at first, but there was more to it than meets the eye. その問題は最初は単純に見えたが、隠された側面があった。 |
tongueを使ったイディオム
hold/bite one’s tongue
単語からイメージできるように、「口をつぐむ」「黙っておく」という意味のイディオムです。実際に例文を見てみましょう。
【例文1】 I wanted to tell him he was wrong, but I held my tongue. 彼が間違っていると言いたかったが、私は口をつぐんだ。 |
【例文2】 Despite her anger, she held her tongue and remained silent. 彼女は怒っていたが、黙って静かにしていた。 |
get one’s tongue round
「(単語やフレーズを)発音できるようになる」「(難しいことを)理解できるようになる」といった意味合いで使われるイディオムです。舌が回るというイメージから、「発音する」という意味は想像しやすいですね。実際に例文を見てみましょう。
【例文1】 It took me a while to get my tongue round the French words. フランス語の単語を発音できるようになるまで時間がかかりました。 |
【例文2】 I’m trying to get my tongue round this new software program. この新しいソフトウェアプログラムを理解しようとしています。 |
teethを使ったイディオム
teething problems
「歯が生える時の痛み」という意味があり、そこから転じて「初期に起こる問題」という意味で使われているイディオムです。実際に例文を見てみましょう。
【例文1】 The company is going through some teething troubles as it expands into new markets. 会社は新しい市場に拡大するにつれて、初期の困難に直面している。 |
【例文2】 We’re still experiencing some teething troubles with the new software. 新しいソフトウェアにはまだいくつかの初期的な問題があります。 |
get one’s teeth into
歯を食い込ませるイメージから「(仕事や課題などに)熱中する」「(難しい問題に)取り組む」という意味で使われるイディオムです。実際に例文を見てみましょう。
【例文1】 I’m really getting my teeth into this new project. この新しいプロジェクトに、本当に熱中しています。 |
【例文2】 He’s eager to get his teeth into his new job. 彼は新しい仕事に、積極的に取り組みたいと思っている。 |
イディオムを覚えるコツ
英語のイディオムは豊富にあり、数回の勉強で全て覚えることは難しいです。定期的に少しずつ覚えたり、テーマ別に学習したり、工夫して習得していきましょう。例えば今回は、eye、tongue、teethを使ったイディオムを紹介しましたが、体の部位を使ったイディオムはまだまだあります。どんなイディオムがあるか調べてみましょう。
また、英語表現に対する日本語訳をそのまま覚えるより、イディオムがもつイメージを頭に取り込むのもコツです。例えば辞書ではなく画像検索で意味を調べてみるのはいかがでしょうか?
この記事があなたの英語力アップにつながると幸いです。
“顔の部位を使った英語イディオム【英検®1級英会話講師が解説】” に対して3件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。