TOEIC®400点から600点まで1か月で伸ばす勉強法と対策をプロ講師が解説

TOEIC®400点から600点を1ヶ月という短期間で達成したいと思っている人も少なくないはず。結論から言うと、正しい対策と効率的な勉強法を知っていれば、1ヶ月の短期集中でスコアアップを叶えることは十分に可能です。
この記事では、自身の体験と豊富な指導実績を持つプロ講師の視点から、TOEIC®400 から600へ確実にステップアップするためのノウハウを惜しみなく公開します。出題傾向に合わせた無駄のない対策と勉強法で、TOEIC®600点を最短で掴み取りましょう。

この記事を書いた人
純ジャパながら独学で英検®1級、TOEIC®925を取得。年長で英検®5級、小学5年生で英検®準1級合格など子供の英検®指導に定評あり。分かりやすい解説で、英語学習に役立つコンテンツをお届けしています。インスタフォロワーは1万人越え、字幕・吹替・広告翻訳家としての顔も持つ。
TOEIC®はエデュケーショナル・テスティング・サービス(ETS)の登録商標です。このウェブサイトはETSの検討を受けておらず、また承認されたものではありません。
TOEIC®スコア400点と600点の目安
まずは、TOEIC®スコアのおおよそのレベルについて知っておきましょう。目標とする壁の高さと現在の自分の立ち位置を客観的に把握することが、1ヶ月の短期集中対策を始める第一歩となります。
TOEIC®400点のレベルは?
TOEIC®400点は、英語の基礎的な知識が部分的に身についている状態です。簡単な英単語や一般的な日常会話のフレーズが少しずつ理解できており、短い文であればシンプルなやり取りができるレベルと言えます。
高校中級程度の英語力に相当し、英検®準2級のレベルに該当することが多いです。英語の基礎である中学英文法や必須単語の定着がまだ不完全な部分もあるため、リスニングでもリーディングで、少し長めの文章や複雑な表現は難しく感じやすいです。
TOEIC®600点のレベルは?
TOEIC®600点は、一般的な受験者の平均よりも少し上のレベルに位置します。英語でのビジネスコミュニケーションの基礎が備わっているとみなされ、業種や職種にもよりますが、多くの企業において600点から履歴書にスコアを書いて英語力をアピールできるようになると言われています。
高校卒業程度の英語力に相当し、英検®2級のレベルと言われることが多いです。自分の専門分野や身近な状況であれば、英語の文書の要点を理解したり、日常会話に対応したりできる実力があると見られます。
1か月でTOEIC400点から600点にする対策
1ヶ月という限られた時間の中で200点の大幅なスコアアップを達成するためには、すべての問題に完璧に対応しようとするのではなく、最も効率よく点数を稼げる部分を集中的に対策する必要があります。
対策するパートを絞る
短期間での目標達成を目指すにあたり、TOEIC®の全7パートを網羅しようとするのは得策ではありません。 TOEIC®400 点から600点を1ヶ月で達成する計画において最も効率が良いのは、リスニングではPart1とPart2、リーディングではPart5とPart6に絞って対策を行うことです。
これらのパートは問題の構造が比較的シンプルで、短期間のトレーニングや問題パターンを知ることによって正解率を高めやすいという特徴があります。まずは得点源にしやすい基礎パートを徹底的に固めましょう。
各パートの対策ポイント
ここからは、それぞれのパートの出題傾向に合わせた具体的なアプローチを見ていきましょう。
リスニング Part1
Part1では4つの文法知識を身につけるだけで十分な対策になります。
| 1. 主語の短縮形 He is(ヒ―・イズ) ではなくHe’s(ヒズ)のように音が縮まって聞こえるため、耳を慣れさせておく必要があります。 |
| 2. 現在進行形(be動詞+ing形)「(今)~しているところだ」 目の前の写真で今まさに行われている動作を描写する表現が中心となります。Part1のほとんどが現在進行形の文です。 |
| 3. There is/are構文 「~がある・いる」 風景や物の配置を説明する際に多用されます。 |
| 4. 受動態(be動詞+過去分詞)「~される(受け身)」 特に「be動詞+being+過去分詞」の形をとる受動態の進行形と「have+been+過去分詞」の形をとる現在完了の受動態が物の状態を表す際に使われます。 |
リスニング Part2
Part2を攻略するためには、主に3つの出題パターンを知っておきましょう。
| 1. WH疑問文 WhoやWhere、Whenなどで始まるWH疑問文です。最初の1語を聞き取ることができれば、返答が「人」「場所」「時」なのか分かり、正解を絞り込めます。 |
| 2. 諾否疑問文 Do youやIs thereなどで始まる諾否疑問文です。こちらはYesやNoでの返答が基本となります。 |
| 3. 肯定文から始まる会話 質問の形ではなく、普通の肯定文から始まる会話です。相手の発言に対する自然な相槌や返答を選ぶ難度の高いパターンです。 |
さらに注意すべき点として、TOEIC®Part2の会話では質問に対して直球で返すわけではない、いわゆる間接的な応答が正解の場合もあるということです。
例えば、「会議は何時ですか」という質問に対して「スケジュール表を見てください」と返すようなひねったパターンもあるため、会話の自然な流れを意識する対策が必要です。
リーディング Part5
Part5は、短文の空欄を埋める問題です。大きく分けて7つの出題パターンがあります。
| 1. 品詞を選ぶ問題 同じ語源から派生した「名詞・動詞・形容詞・副詞」などが選択肢に並ぶパターンです。TOEIC文法問題の中でも最も出題比率が高いです。 【例題】 Mr. Kato submitted a —— report to the board of directors yesterday. (A) comprehensive (B) comprehensibly (C) comprehend (D) comprehension 【解答】 (A) comprehensive |
| 2. 前置詞を選ぶ問題 選択肢にさまざまな前置詞(in, on, at, for, withなど)が並ぶパターン、または前置詞と接続詞が混在しているパターンです。 【例題】 The maintenance work will be completed —— two weeks of the start date. (A) within (B) during (C) toward (D) along 【解答】 (A) within |
| 3. 接続詞または接続副詞を選ぶ問題 文と文、あるいは節と節を繋ぐ役割を持つ語を選ぶ問題です。意味から選択肢を選ぶ必要があります。 【例題】 —— the weather was bad, the annual outdoor corporate picnic was a great success. (A) Although (B) Despite (C) Because (D) However 【解答】 (A) Although |
| 4. 人称代名詞を選ぶ問題 he, his, him, himselfのように、同じ人称代名詞の「主格・所有格・目的格・再帰代名詞」が選択肢に並ぶパターン(格問題)です。 【例題】 All department heads are required to review the budget by ——-. (A) them (B) their (C) themselves (D) they 【解答】 (C) themselves |
| 5. 動詞の形を選ぶ問題 選択肢に1つの動詞が様々な形(現在形、過去形、未来形、進行形、完了形、不定詞、動名詞、分詞など)に変形して並ぶパターンです。 【例題】 Our company plans ——- a new office in Tokyo next year. (A) open (B) opens (C) opened (D) to open 【解答】 (D) to open |
| 6. 句動詞を選ぶ問題 動詞と前置詞が組み合わさった「句動詞(群動詞)」を問う問題です。意味から選択肢を選ぶ必要があります。 【例題】 The morning meeting was ——- until next Monday because the manager was urgent softly away. (A) put off (B) called off (C) set up (D) taken after 【解答】 (A) put off |
| 7. 語彙の意味から選ぶ問題 選択肢に「すべて名詞」「すべて動詞」のように同じ品詞の異なる単語が並ぶパターンです。文法的な形(品詞など)だけでは選択肢を絞り込めないため、文全体の意味を正しく読み取り、文脈上最も自然な意味の単語を選ぶ必要があります。 【例題】 The marketing team implemented a new —— to increase online engagement. (A) strategy (B) permission (C) ingredient (D) compliance 【解答】 (A) strategy |
基本的なルールを覚えてしまえば、英文を最後まで読まなくても数秒で解ける問題が多いため、スコアアップのための大きな武器になります。
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リーディング Part6
Part6は、まとまった長文の中にある空欄を埋める形式です。大問(長文)が4つ出題され、それに対する設問は「単語を選ぶ問題」が3問、「文を選ぶ問題」が1問ずつ出題されます。
Part6の「単語を選ぶ問題」は基本的にはPart5の延長線上にあります。語彙や品詞、文法の知識があれば文脈を深く読み込まなくても対応できるケースが多いです。
一方で「文を選ぶ問題」は、空所の前後から話の流れをしっかりと理解して埋める必要があります。前後の文び因果関係や論理構成をとらえて適切な文を選択する必要があります。
| 【こちらの記事も読まれています】 📒【TOEIC® Part6】文を選ぶ問題|1日15分のTOEIC®1ヶ月集中プログラム#DAY16 |
1か月でTOEIC400点から600点にする勉強法
具体的な対策ポイントを理解した後は、日々の学習で活かせる実践的な勉強法を進めていきましょう。
単語学習
1ヶ月という短期間で結果を出すために、TOEIC®の頻出単語、特に目標レベルにおいて重要な単語を優先的に覚えることが鉄則です。「金のフレーズ」などTOEIC®に特化した単語帳を購入したり、TOEIC®対策の学習の中で知らなかった単語を書き留めた「オリジナル単語帳」を作るなどの方法があります。
リスニング対策
リスニングのスコアを底上げするためには、Part1と2を使ってディクテーションが非常に効果的です。ディクテーションとは、聞こえてきた英語の音声をノートなどに書き取る勉強法です。これを行うことで、自分がどこを聞き取れていないのか、可視化できるのでピンポイントで無駄のない学習ができます。
さらに、ネイティブの発音を細かく知れるため、リスニング力も飛躍的に向上します。例えば、 “I need it.”は「アイ・ニード・イット」ではなく、実際はneedとitがつながって「アイ・ニーディット」のように聞こえます。
リーディング対策
リーディングで伸び悩む原因の多くは基礎的な文法力の不足にあります。そのため、まずは中学文法をTOEIC®に出る内容に絞って復習することがスコアアップへの近道です。
先ほどのPart5で触れた「品詞」「前置詞」「接続詞」「人称代名詞」「動詞の時制」「不定詞」「動名詞」といった、中学英文法の範囲でありながらTOEIC®で毎回復数問出題される必須項目をチェックしておきましょう。
【1日約50円】1か月でTOEIC400点から600点に伸ばす
TOEIC®400点から600点を1ヶ月で叶えたいという目標達成のためには、必要なことだけに絞って日々の学習を積み重ねることが大切です。まずは今日から、ご紹介したノウハウを信じて一歩を踏み出してみませんか?
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各パートで本当に出る可能性が高いフレーズや文法だけに絞り、解説を通して知識を身につけたうえで練習問題に取り組むことができます。
1日およそ15分程度で学習を終えられる設計になっているため「忙しいから大事なところだけ学びたい」「スキマ時間に学習したい」という人にもおすすめです。
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